古典部シリーズの生みの親、米澤穂信の全てがわかる! 『米澤穂信と古典部』

僕が米澤穂信の小説、『氷菓』に出会ったのは、僕が高校2年生の時だった。

その時、ちょうど『氷菓』がアニメ化される時だったので、棚に「アニメ化決定!」と仰々しく飾り付けられていた記憶がある。その本を、僕はなんともなしに手にとった。

なので、僕は、この出会いを必然だとは思わない。だけど、ここで出会っていなくても、いつか、僕は彼の小説を好きになっていたのだと思う。

これが、僕と米澤穂信という小説家の出会い、というか、一方的な発見だった。以来、僕は彼の出した本は短編、長編、シリーズ物を問わず全て読んできた。そして依然、魅了され続けている。

 

今回は、そんな米澤穂信先生と、先生の代表的作品、『古典部シリーズ』との歩みを本にまとめた、穂信ファンなら垂涎の一冊、『米澤穂信と古典部』を読み終えたので、この感情が薄れないうちに何かに書いておこうと思った次第である。

 

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普段ならこのブログにこんなことは書かないのだけれど、

「ま、いっか。僕のブログだし…」

というやや自分勝手な理屈をつけて自分の中では解決したことにしているので、もしこのブログに受験勉強の情報だけを求めて見にきてくれる、熱烈な人がいたらごめんなさいと先に謝っておこう。

 

あとは、タイトルで「すべてがわかる!」と大見得をきっていたけれども、本1冊でその人のすべてがわかるわけないだろう、と言うことで釣りタイトルでした…(ごめんなさい)

 

 

米澤穂信と古典部

 

この本はずっとこの Amazon欲しいものリスト にかれこれ3ヶ月ほど入っていたのですが、なかなか「ポチッ」とする勇気が持てず、そのまんまほったらかしていました。

 

手にして、ようやく読める!と思って手にしてからはあっという間でした。

まあ、普通の本も、長くても1週間もあれば2、3冊は読んでしまうのであっという間に読んでしまうのも不思議ではないのですが…

 

結論から先に言うと、とっても面白かった。読んでよかった。

「米澤穂信という人が書く小説を好きになってよかった」

そう思えてならなくなります。

 

内容とか

この本の内容は大体,

  • 対談とか(穂信先生×誰々 みたいな)
  • 氷菓 ショート
  • 古典部の世界観(用は設定資料みたいなもの)
  • 穂信先生の来歴
  • 穂信先生への30の質問

こんな感じでした。

以後、面白かったとことかを書いていきます。

 

対談

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対談相手は、北村薫恩田陸綾辻行人大崎梢(敬称略)。それぞれ一人一人、穂信先生と対談してます。

 

細かい話は抜きにして、思ったことは、「穂信先生、博識というか、ミステリに造形が深い!」と思ったことです。

僕も、ミステリは好きなので、それなりに読んでるつもりでいましたが、やはりプロは違うというか…

 

しかも、それに対談されている人も全員ついて行くというか、話が次に進むんですよね。特に恩田先生については、「夜のピクニック」に代表されるように推理者ではない小説を書いているイメージだったのでびっくりしました。

 

あとは、作品の作り方についても感銘を受けたというか、発見があったというか。穂信先生は、「この作品はこれのオマージュ」とか結構考えて書かれている人なんだなぁと。

 

周りに小説家の方がいないのでなんともいえませんが、一般的とは言えないと思います。やはり、本の中であったように「ミステリは伝統」なのかなと感じた部分でした。

 

 

氷菓 ショート

これはこの『米澤穂信と古典部』をお買い求めになって読んでもらうしかないでしょう。

ミステリ愛好家なら分かるとうり、物語を一切のネタバレなしに他者に伝えることは大変難しいのです。「言わないこと」でさえ、時としてヒントになりえてしまいます。

 

編集さんなら、”どんな物語か” を、ネタバレなしにお届けすることのできる短文やキャッチコピーを考え出すのかもしれませんが、僕はパスで。

ぜひご自分で読んでみてください!

 

 

古典部の世界観

これは好きに人にはたまらないと思います。

僕自身も米澤穂信ファンなのですが、こう言う細かい設定資料や裏話なんかを聞くと、たまらなくなります。

 

特に、僕が嬉しかったのが氷菓の主人公の折木奉太郎やヒロインの千反田える、それに伊原摩耶華や福部里志といった小説の中の人物の本棚を穂信先生が作ってくれたことです。

 

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なかなかないかなぁと思うこの企画。特に作中にどんな本を読んでいたとか、どんなジャンルが好きとかを言及していたわけではないので、ここまでくるともはや趣味の領域ですよね。

僕的には、比較的折木の本棚が自分のものに近いような気がしました。それぞれ、「あ、この本持ってる!」、「この本は読んだことないなぁ」と比較できて面白かったです。

 

この ”本棚紹介”の他にも、古典部シリーズの用語解説やディープな<隠れネタ>などの内容が盛り沢山でした。

「あ、そうだったんだ!」とか、「そんなの気がつかないわ!」と独り言のオンパレードでしたね。

古典部シリーズを読んでいる人は、もう一度読み返したくなること必須ですよ!

 

 

穂信先生の来歴

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まあ、一応ファンと公言しているので先生のホームページを拝見したり、Wikipediaなどをみたことはなんどもあったのですが、公式で発表されているのは初めて読んだかもしれません。

 

印象に残ったのは、大学時代に北村薫先生の小説を読んで「日常の謎」と言うジャンルにハマっていったことですかね。

僕も今度読んでみようと思います。とりあえず、 Amazon欲しいものリストにでも入れておくか…

 

 

米澤穂信への30の質問

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これは、読者の皆さんや、同業のミステリ作家さん、それにアニメ『氷菓』の監督さんや声優さんなどが穂信先生に対して質問してみたいことと、それに対する先生の回答が記されています。

 

最近は、割と就活とか関係の本を読んだりするのですが、その中に「質問力」と言うワードが出てきますが、今回のこれも1つ1つの質問力が相当に高かった。

やはり文芸に身を置いている人だからなのか、それとも編集の都合でそうなっているのかはわかりませんが…

 

気になるところ、それに普段は見えてこない先生の一面などがみれてよかったです。

 

一番面白かったと言うか、印象に残った質問は、作家、辻村深月先生の

「不二子・F・不二雄氏の漫画、『ドラえもん』の中で、欲しいと思うひみつ道具を2つあげてください」

と言うものです。

 

先生は、いろいろ考えた挙句

  1. タイムふろしき
  2. テキオー灯

にしてましたね。いろいろ考えたそのプロセスが面白かったです。

 

え、僕? 僕はですね…

秘密!

 

 

最後に

僕は割と「一人の作家に傾倒した読み方」はあまりしないタイプです。

なので今までは、小説と、作家は切り離して考えるのが普通と考えていました。誤解を恐れずに言うと、「作家は書いた小説が全て」と思っていたのです。

 

が、穂信先生だけは別、と言うか、僕の中の例外になってしまいました。先生の作品は、なんと言うか、「この人が他に書いた本」を読みたくなってしまう魅力があるように思います。

 

これからも先生の本を読んで行きたいなぁ、と改めて感じさせてくれる、そんな一冊でした。みなさんもよければぜひ読んでみては?

 

 

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