大学生のレポートでありがちなのが、「レポートが全然終わらない…」というやつです。
特に、大学の1年生、2年生くらいまではあまり経験がないので時間がかかってしまう人もと思います。
僕も、まさにそんな感じで、締め切りのかなり前から手をつけ始めていたのに最終的には期日ギリギリに提出することが多かったです。
ただ、大学の3年生あたりから「レイアウト」を意識することで執筆のスピードを格段に上げることに成功しました。
今では、4,000字以上のレポートなどでもサクッと終わらせて、上回生にも関わらずサークルなどに参加できるくらいに余裕のある生活ができています。
そこで、この記事では、そんな僕が「レポートを速攻で終わらせたい人」にオススメするレイアウト(アウトライン)の作り方を紹介したいと思います。
- 課題を早く片付けたい人
- 締め切りがめちゃくちゃ近い人
などはぜひ参考にしてみてください!
目次 (クリックでジャンプ)
レポートを書くときに大切なのは、「レイアウト」
まずは、「なぜレポートを早く終わらせたい人にレイアウトをおすすめするか?」ということについて軽く触れたいと思います。
なぜかというのを一言で言えば、ズバリ「手を止めずにスラスラと書くことができる」からです。
例えば、3,000字のレポートを書くときにいきなり文章を書こうと思っても無理ですよね?絶対に詰まってしまったり、手が止まってしまいます。
加えて、迷いながら書き進めることになるので、気がついたら最初と最後で違うことを言っていた、みたいなことになりかねません。
つまり、レイアウトをひいておくことには
- ある程度の分量を一気に書ける
- 内容が一貫する
というメリットがあるのです。
どの程度の長さのものからレイアウトを作るかということですが、これは個人差が大きいので自分で感じてみるのがいいと思います。
個人的には、2,000字以上のレポートは必ずアウトラインを立ててから書き始めるようにしています。
まず決めるのは、「メインテーマ」
ここからレポートのアウトラインを決めていきますが、もう「書くことが大体決まっているよ!」という人は、>>アウトラインを考える から読み始めてください。
さて、アウトラインが決まっていない (レポート課題を読んだばっかり) 人がやるべきことは、メインテーマの選定です。
メインテーマというのは、ざっくりしたものでなく、レポートのタイトルのように具体的な内容を含んだものです。
例えば、「環境問題について、自由に論ぜよ」という課題だったとしたら、
- どんな問題を扱うのか
- それに対する自分の意見は何か?
- その根拠は何か?
というようなことを明白にしたメインテーマを作りましょう。
メインテーマは、「何を」書くかがはっきりとわかるように決める
例としては、こんな感じですね。
- 地球温暖化の主な要因であるCO2 は、主に国や大企業の排出割合が多いが、個人が環境に配慮する必要はあるのか? → ある
- リサイクルが叫ばれるなか、リサイクルをする方が地球環境に悪いことはあるのか? → ある。だから、「リサイクル = エコ」という思い込みはいけないのではないか?
こうしたメインのテーマをしっかりと決めるようにしましょう。
テーマが決まったら、課題設定 & 情報収集
テーマが決まったら、次は情報収集です。
具体的には、メインのテーマやそれに対する自分の考えを補強してくれそうな情報をかき集めましょう。
おすすめなのが、大学の図書館の本を利用することです。その理由は3つあります。
1つは、ネットで調べた情報はかなり信用ならないからです。ネットだと匿名で誰でも書き込めるものが多いので、信頼性に欠けますが、書籍は版元や著者がしっかりとしているので参考文献としての資格はそれなりにあります。
2つめは楽で早いことです。大学のレポートともなれば、ある程度専門的な知識が必要になりますが、ネットには載っていないことも多いです。そのため、意外にも紙の本に当たった方が何十倍も早いということはよくある話です。
3つめは、教授ウケがいいことです。ぶっちゃけて言いますが、本を何冊か参照するだけで、レポートの点数が難点か上がる気がしています。もちろん、適切なものを適切にひいて来なければなりませんが、慣れればかなりお得です。
以上の理由より、情報を集めるには大学の図書館で本を探してみることをおすすめします!(無料だし!)
レポートの情報は、本で探すべし!
どのくらい集めればいいかというと、大体「イケるな」と思うところまで。ざっくりとしていますが、これでアウトラインが書けそうだなと思ったところで次に進みましょう!
ネットは
- 早い
- 多くの情報の中から選ぶことができる
などの特徴があるので、図書館の本の検索や、「ざっくりとした概要」を調べたりするのに使ってみてください!
アウトラインを考える
それでは、いよいよアウトラインの作成に移っていきたいと思います。
アウトラインには、2種類のパターンがあります。聞いたことがある人も多いと思うのでサクッと説明したいと思います。
序論・本論・結論 型
大学のレポートで多いのは、このパターンです。
序論は「自分がこのレポートで何を言いたいか」を簡単にまとめます。わかりやすく、簡潔に書きます。
本論は、自分が主張したいことを、理由をつけて説明していきます。ここについては、後でもう少し詳しく説明します。
結論は、自分の論のまとめです。序論+本論を、これまた簡潔にまとめましょう。
と、簡単にできたら苦労はしないのですが、後からやり方などをしっかりと説明するので安心してください。
起承転結 型
さて、2つ目のアウトラインは、起承転結型です。こちらは大学のレポートではあまり見かけませんが、ご存知の通り有効なパターンの1つです。
特に、
- 「転」でかなり挑戦的なことを言う場合
- 前提をきちんと書きたい場合 (字数を使いたい場合)
などに、起承転結型を使います。
どちらがいいかは好みの問題もあるので、「基本のスタンス」は持ちつつも、臨機応変に対応できるようにするといいと思います!
本論をもうちょっと詳しく
それでは、ここからはレポートの肝である「本論」について、先ほどよりもう少し詳しく紹介したいと思います。
基本は、「メイントピック」 + 理由 (根拠)
本論の基本は、メイントピック + その理由・根拠です。
本論の基本は、メイントピック + その根拠・理由
メイントピックとは、「その段落で最も言いたいこと」です。序論で挙げた自分の意見や問いに対して答えを与えてくれる柱となるものです。
アカデミックライティングでは、これらは一番最初の文に入っていると良いのですが、レポートでは一応どこに書いても「いけない」と言うことはありません。(が、まあ最初の文においておくのがやはり無難です。)
このトピックに理由をつけたり、根拠を主張して厚みを持たせるのが「理由」の部分です。
原則、1パラグラフ-1言いたいこと × 2~3
原則として、メイントピックとその理由を1パラグラフに書き、これを2つか3つあげると良い長さになると思います。
本論は、パラグラフ× 3 (or 2) くらいがベスト
これに付け加えるとすれば、「予想できる反論と、それに対する考察」を入れても良いのですが、レポートは小論文ではないので、場合によりけりとしか言えません。
注意点としては、本論のパラグラフは長さがある程度揃っていた方が綺麗に見えることが多いです。
どれか一つが長くなってしまった…と言う人は、例を盛り込んだり具体例を挙げるなどの対策をとりましょう。
注意点:問いと結論が一致していること
全体的な注意点として1つだけ。
レポートの「序論(問い)」と「結論」は、常に対応するようにしてください。
序論の「問い」と、結論は対応するようにする
対応していない例としては、例えば、
問い:テストで良い点数をとることは、なぜ大切なのか?
結論:テストで良い点を取るためには、暗記力が大切だ
こんな感じです。途中から「良い点数をとること」に話が進んでしまい、横道に逸れたままレポートが終わってしまっているイメージです。
こうならないためにレイアウトを書くのですが、たまに「レイアウトの時点でこんな感じになってしまっている」人がいるので、注意しましょう。
また、「序論で壮大なテーマをぶち上げておいて、結論がショボい」、みたいなレポートやその逆はあまりウケが良くないので、スケールにおいても適度に対応させると良いでしょう。
最後に:慣れれば高速でレポートが終わるようになる
以上が、レポートのレイアウトの作り方でした。
まとめると、以下のようなテンプレートが作れると思います。
序論:問い
本論1(トピック①) + 根拠
本論2(トピック②) + 根拠
本論3(トピック③) + 根拠
結論:まとめ
これに「何を入れようか…」と考えて資料を探し始めたり、ある程度完成形のイメージを思い描きながらレポートをかけるようになってくると、作業スピードが格段にアップします。
慣れるまでは大変かもしれませんが、是非頑張ってみてください!