英語の実力をつけようと思った人は誰しも「多読」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?僕は高校生の時に初めて聞きました。
この「多読」ですが、実はメリットがたくさんあり、英語学習者の中でもかなり人気な英語学習方です。僕も受験の時にはお世話になりました。
そこで、この記事では多読のメリットや効果、それに多読の時にオススメな本の選び方について説明したいと思います。
多読に興味を持った方はぜひ読んでみてください!
目次 (クリックでジャンプ)
多読って何?
多読をざっくりと説明すると、「英語の文章を大量に読む」ことになります。
要はたくさん読めばそれは多読なんですね。
でも、ただたくさん読むだけならもうやっているよ!と思うかもしれません。確かにリーディングはやっている人が多い印象です。
ですが、英語学習者の中でいう ”多読” はちょっとやり方が違います。それは後で説明しますね!
効果はあるの?
多くの人は「多読をすれば本当に英語の力が伸びるの?」と思うかもしれません。
僕の答えは、間違いなく「YES」です。英語多読は英語を読み、書き、そして話すのにかなり効果的です。
でも、ちょっと嫌な見方をすれば、「効果のない学習法なんてない」ですよね。ただ勉強する学習法も「効果」はあります。
では、「多読」にはどんなメリットがあるのでしょうか?
多読のメリット
では、多読のメリットについて書いていきます。多読のやり方を知りたい人も、このメリットをわかってやるのと知らずにやるのとでは効果が違うのでぜひ読んでおいてください!
楽しい
まず、多読のいいところは何と言っても「楽しい」ことです。
多読は、ぶっちゃけて言えば「ただ本を読んでいる」だけです。だから、全然辛くありません。
しかも、辛くなったら「辞めていい」とまで言っています。だから、そこそこ楽しいです。面倒でもありません。
しかも、面白い物語を選べばものすごい集中して勉強ができます。これはめちゃめちゃ大きなメリットだと思っています!
いつでも、どこでもできる
勉強って、続けるのが一番大事ですが、それと同じくらい続けるのは大変です。
また、時間を確保して、教材を揃えて… とやっている間にテンションが下がってしまってしまう事だってあります。
その点、多読ならいつでもどこでもやり始めることができます。本が1冊あればそれで学習になるのです。
今の時代なら、スマホだけでもいいかもしれません。とにかく敷居が低いのでやり始めて見るのはいかがでしょうか?
たくさんの “生の” 英語に触れることができる
教科書や参考書に書かれている英文は、ネイティブに言わせれば「ワザとらしい」そうです。
英語は言葉なので、それが普段使われているようなものにたくさん触れることが大切です。
そこで、「多読」です。小説なら実際に会話で使われているような英語がそのまま身につきます。また、いわゆる「スラング」のようなテキストには絶対に載らないような単語とも顔を合わせることになります。
この意味では、多読の他にも、多聴(たちょう)もおすすめです。英語のラジオなどを流しっぱなしにしたり、TEDや英語の映画をみてもいいでしょう。
語学学習の世界では、これを「英語のシャワーを浴びる」と言い、英語の上達に大変重要なキーワードとして知られています!
多読のやり方
では、いよいよ「多読」のやり方について書いていきたいと思います。基本的には最初にも書いたとおり「英語の文章を大量に読」めばいいのですが、多読には主に2つのルールというものがあります。それは…
- 辞書を引かない
- つまらなくなったら辞める
です。これについて詳しくみていきたいと思います。
辞書を引かない
なぜ辞書を引いてはいけないかというと、多読の邪魔になるからです。
赤ちゃんが言葉を覚える時って、別に新しい言葉を一回一回辞書で確認したりしませんよね?それと同じで、多読の時は辞書を引く必要がありません。
では、わからない単語があったらどうすればいいと思いますか?正解は、「すっ飛ばして」読み進めます。
「そんなことして英語の学習になるの?」と思う人もいるかもしれません。でも、これをやり続ければ確かに力になります。
ただ、あまりにもわからない単語だらけだと話になりません。目安としては、わからない単語が5%以下、だいたい1ページに2~3こくらいある本がおすすめです。
一度読んだ本や自分のわかりのいい本を探してみましょう。
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つまらなくなったら読むのを辞める
勉強なのに、「つまらなくなったら辞めていいの?」と思う人がいるかもしれません。僕もそうだったのでわかりますが、こんなことを言っている勉強法って他にないんじゃないかと思います。
でも、このつまらなくなったら辞めるというのは非常に理にかなったやり方なんです。集中力が落ちてきたり、何か他のことが気になったりした状態で勉強しても身につかないのはわかりますよね。
あと、これは僕の実体験なのですが、面白くない本というのは単語が全然わからなかったり分の構造がかなり特殊な場合だったりすることが多いです。
そうした本は、一度置いておいて、もっと簡単な別の本を読むことをお勧めします。そして、「実力がついたな!」と思ったらまた戻って来れば今度は読めるようになっていたりします。
なので、「つまらなくなったら読むのを辞める」というルールを守ると上達スピードが早まるのです。
多読におすすめの本
では、最後に多読にオススメの本を書いていきます。難易度順に、理由とともに紹介していくので自分のレベルにあった本を読んでみてください!
児童書から始めるのもあり
まず英語がほとんどできないという人は、児童書から始めてみるといいかもしれません。目安としては「中学校の英語」がおぼつかないレベルの人です。
児童書といってもピンからキリまでありますが、オススメなのは少し短めの、たまに絵が出てくるようなものです。
その例としては、ラダーシリーズ(ladder series) が挙げられます。このシリーズは英語学習者のために作られた洋書集で、超簡単な本ばかり集まっています。
短い本だと、「読めた!」という自信もつくのでオススメです。
高校レベルなら
高校レベルに入ると、この本のような児童文学や伝記モノなどがオススメです。
また、海外のライトノベルと言われているような作品にも手を出してみるのもありだと思います。
個人的なオススメは、ズバリ、『ハリーポッター』シリーズです。この作品、なかなか秀逸にできていて、1巻から最終巻に向けて英語がだんだん難しくなっていくので自分のレベルアップが期待できます。
すでに読んだ本・自分の興味がある本
これ以上のレベルになると、今度は自分が一度読んだことのある本や、自分の興味のある分野の本がオススメです。
僕だったら科学雑誌や論文集などを集めて読んだり、趣味の映画のテキスト版(?) みたいなものを読んでいました。上の画像は有名な「National Geographic」です。
1回日本語で読んだことのあるものは雰囲気でわかりますし、自分の興味のある分野の本なら専門用語などに馴染みがあるため結構読みやすいです。
勉強にもなるのでオススメですよ!
いわゆる古典
あとは、いわゆる古典文学なんかもお勧めできます。やはり名作は味わいが深いですし、単純に面白いものが多いです。
そして、何と言っても話のネタになります。海外の人はかなり本を読んでいる人が多い印象で、その時に会話できないとちょっと焦ります。
その対策としても世界的文豪の本を読んでみるのもいいかもしれません。
ディケンズとかサリンジャーとか、ぜひどうぞ。あとはクリスティやコナン・ドイルとかの推理小説もいいでしょう。
英字新聞
あなたがもしビジネスマンなら、英字新聞もいいかもしれません。新聞は難しいと思っている人もいるかもしれませんが、読者層が広いために結構簡単な言葉遣いをしているものも多いです。
まtあ、ビジネス用語が使われていたりするので自分のビジネスにもきっと役に立つはずです。
また、あえてお金をかけることで「やらなきゃ!」というプレッシャーにもなります。
ウォールストリート・ジャーナルなどが日本でも定期購読できるので、試して見てはいかがですか?
BBCなんかの記事も良い
最後は、スマホなどを使ってネットで本を読む場合ですが、僕はBBCなどのネットニュースを推したいです。
理由はたくさんありますが、その1つとしてやはり「世界標準な英語」というのがあります。洗練された英語なので多くの人に通じやすいというメリットがあります。
あとは、BBCだとラジオもやっているので合わせて使えば一石二鳥です。英語のシャワーを浴びまくるには絶好のツールだと思いますよ!
楽しくやることが一番です!
繰り返しになりますが、「多読」の一番大事な点は、やはり “楽しむ” ことにあると思います。楽しんで勉強することで頭にも入りやすくなりますしやる気も湧いてきます。
僕も、最初は英語の能力が上がるのか半信半疑だったのですが、やるにつれて「とにかく楽しい」という気持ちに変わっていきました。正直、途中から「勉強している」という感覚は全くなかったです。
そして、気がついたらいつの間にか英語が読めているようになりました。
この記事を見て、もしあなたが「多読」をしてみようと思ったら、まずは楽しんでやってみることをお勧めしたいです!