昔はとても流行っていた言葉が、今はもう全然使われていない、そんな言葉を死語と言います。
1 古く使用されていたが、現在ではどの民族にも使用されなくなってしまった言語。
2 一言語の中で、古く用いられていた単語で、今は全く使用されなくなってしまったもの。廃語。⇔活語。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
普段何気なく使っていたあの言葉も、若者からしたら「古〜い!」なんてことも…
と言うわけで、この記事では今の若者は知らない?昭和の死後について調べてみました!平成生まれは知らないものばかりなのでもし知っていたら…
目次 (クリックでジャンプ)
昭和の死語 Level1 これくらいならまだセーフ?
アベック(★☆☆)
アベックは、知っている人も多いのでは?今でいうカップルのことですね。
日常使うというよりは、知識として知っている感じなので、一周回って有名ってところですかね?
アベックはもともとフランス語の「~とともに」という前置詞。英語でいうwithに当たります。ちなみにカップルは英語の名詞が元です。
今でも「アベック優勝」とかたまーに使いますが、アベックは死後の代表格ですね。
使ってたのは多分今50代くらいの方々なのかな?
乳母車(★☆☆)
乳母車と書いて、今ではこれをベビーカーと読みます。確かに、乳母車という言葉自体は使わなくなりました。
そもそも、乳母がいなくなったので使いようがないのかもしれません。
ナウい(★☆☆)
英語の nowに由来し、「今風の」の意味です。
この言葉も、英語の意味がそのまま入ってきたみたいで意味はわかります。
Twitterの「〇〇なう」が流行ったのもナウいがあったからかもしれません。
このナウいという言葉が今ではシブくなったのは面白いですね。(シブいは逆に若い人たちが使うようになってます。)
チョベリバ(★☆☆)
超ベリーバッド(超 very bad)の略です。この頃はなんでも英語を混ぜて面白がっていたのでしょう。
同時期には他にも、
- チョベリグ(超 ベリー グッド)
- MK5(まじでキレる5秒前、マジで恋する5秒前)
- ホワイトキック(白・蹴る→しらける)
なども流行りました。
ここら辺は、平成生まれにはなんとも理解しがたい感性です。
アウトオブ眼中(★☆☆)
「out of 眼中」で「眼中にない」という意味です。なんでも英語を混ぜたがる傾向は続きます。
論外という意味でも使われていました。
ちなみに、英語で「眼中にない」は think nothing of か、 take no account of を使うので気を付けましょう。
(論外という意味なら out of the question なので近い気がする!)
大丈V(★☆☆)
大丈Vは、大丈夫とVを掛け合わせた言葉です。
そろそろ説明するのも辛くなってきましたね。本当によくこんな言葉が流行ったと思います。
アリナミンのCMで使われていたのが反響を呼んだ見たいですね。
メンゴ(★☆☆)
ごめんを逆から読みました。
遅れた時に、「メンゴメンゴー」と言うのはバブルの頃のイメージですね。電話の「もしもし」を「しもしも」と言っていたのもこのころです。
メンゴ!と言う時に、両手を胸の前で合わせて、頭をさげるとよりGoodです!
わけわかめ(★☆☆)
「わけがわからない」の意味で、わかめは海藻の、あのワカメです。
確かに、語呂はいいですよね?
ただし、なんでワカメなのかはよくわからないし、聞きなれない人にとってはまさにわけわかめといった感じです。
OK牧場(★☆☆)
OK牧場!は、ガッツ石松さんが流行らせたワードです。
何か落ち込んだ時、「OK牧場!」と言われるとバカにされたと思ってムッとされることもあるので、若い人には使わないようにしましょう!
おニュー(★☆☆)
おニューは、new に「お」がついて、新品の、と言う意味です。
「おニューの靴」とかはナチュラルに使うかもしれませんが、若者に笑われているかもしれませんよ?
昭和の死語 Level2 知っている人は知っている?
バイナラ(★★☆)
バイナラは1980年代から1990年代にかけて、若者の間で流行った別れの言葉です。だいたい同じ時期には、「バイビー」も流行っていました。
バイナラは知っていても、これが「バイバイ」と「さようなら」を合わせた言葉だと言うのは初耳の方も多いのでは?
元はと言えば、バイナラは70~80年代に放映された国民的人気番組『欽ちゃんのどこまでやるの!』のコーナーで、お笑いタレントで俳優の斎藤清六が用いた別れの言葉でした。
どちらも元気よく、明るく言うと雰囲気が出ます!
マブダチ(★★☆)
マブは「本当の」という意味もあり、マブダチはこれにあたります。
マブが本当の、真のという意味で、ダチが友という意味です。ふたつ合わせて、親友という意味になります。
マブい、マブダチはともにテキ屋が使っていた隠語です。(テキ屋=お祭りの屋台商人も死語ですかね?)
1970年代に、ツッパリ・ブームによって不良文化が栄えた頃に広まりました。
マブい(★★☆)
ナウいとともに「美しい」という意味のマブいも使われていました。マブいを「眩しい」の意味で使うのは本来の意味からしたら間違いです。
マブイは、「あの子、マブイね」といった具合に、主に女性に対して使われる言葉です。ちなみに、広辞苑によると「マブい」は江戸時代に作られた落語の中にも用いられているみたいです。
花金(★★☆)
ハナキンは、花の金曜日の略で、週休二日制の導入で翌日の土曜が休みになり金曜の夜遅くまで騒げたことから言われるようになりました。
今で言えば「プレミアム・フライデー」です。(プレミアム・フライデーのおかげで、最近はちょっと聞くようになりましたね!)
ちなみに、週休二日制が導入されるまでは、学校も会社も土曜日は午前中に業務を終了し、午後が休みでした。この、半分ドンタク(休業)のことを半ドンといい、
「お父さん、今日はいつおかえり?」
「あぁ、今日は半ドンだ」
なんて会話がありました。花金よりも半ドンの方が馴染みのない方が多いと思います。
ドロン(★★☆)
「ドロンします」は消える、立ち去ることを意味します。「お先にドロンします」=「お先に失礼します」
「では、私はこれで…」といって忍者のドロンのポーズをするのも同様です。
由来は、歌舞伎で幽霊が消える時の効果音だそうです。
響きとイメージが直結してるので覚えやすいですね!
嘘ぴょん(★★☆)
なんで「ぴょん」なのかとか、そう言うのは全然気にせずに「うそピョーン」といいましょう。
これは意味を追求してはダメなやつです。
昭和の死語 Level3 日常会話で使ったら若者に引かれるかも…
およびでない?(★★★)
およびでない? およびでない? こぉりゃまた失礼いたしましたっ!
平成産まれは確実に知らないと思います。「シャボン玉ホリデー」と言う番組で出番を間違えて出てきてしまった植木等がとっさに言ったギャグです。これが爆笑を呼び、以来鉄板ネタになりました。
おじさんにやると大ウケ間違いなしです!
チャンネルを回す(★★★)
チャンネルを変えることの意味で使われていました。昔はテレビの横にガチャガチャと回すダイアルが付いていて、これでチャンネルを変えていました。
リモコンが一般的な世代は知らなくて当然だと思います。
また、「ダイアルを回す」と言えば電話をかけることです。昔は黒電話なので、番号をダイアル入力していたのです。
「ジーコ、ジーコ」と言うアレにも趣はあったのですが、今の人は黒電話を見たこともないのか?
おセンチ(★★★)
1970年代から80年代にかけて女性を中心に使われた言葉です。
感傷的なと言う意味のセンチメンタル(sentimental)におをつけたものです。意味もそのまま感傷的、ナーバスなという意味です。
おセンチさんなどと言う使われ方をしました。この頃の歌詞にもよく登場します。
アッシー君(★★★)
知りませんよね、アッシー君。足という語に、英語のeeで、足代わり、つまり女性が移動手段として使っていた男の人です。報酬はなく、いいように使われていた男の人も言うみたいです。
メッシー君
アッシー君が送り迎えをする男性なら、メッシー君はご飯を奢ってくれる男性のことです。ただ女性にご飯を奢るために呼び出される男性もいたみたいですね…
キープ君
キープ君は、女性が複数の男性と交際しているうちの、1番目ではない人のことを言います。このキープ君の中からアッシー君やメッシー君が選ばれることが多かったみたいですね…
おはこんばんちは(★★★)
アニメ、『Dr.スランプ アラレちゃん』のエンディングテーマが元ネタです。「おはよう」+「こんにちは」+「こんばんは」の意味で、一日中使える挨拶として使われました。
挨拶には流行り廃りが出やすいらしく、他には
おそよう
「おはよう」の早いを遅いにした挨拶。おはようなのに早くない時に使う
おこんばんは
「こんばんは」をマダム風にアレンジした言葉。トニー谷が使っていたとされている。
人をちょっとイラっとさせることができる。
などがあります。
冷コー(★★★)
冷コーは、冷たいコーヒー(アイスコーヒー)を指すもので、主に関西で使われていたみたいです。僕も、調べて見て初めて知りました。
関西では今でも喫茶店で「冷コー」と注文が来ることがあるみたいです。
知らなかったら確かにポカーンですね…
レモンスカッシュのことを「レスカ」と言うのも死語でしょうか?
インド人もびっくり(★★★)
1964年に放送された、ヱスビー食品の「特製ヱスビーカレー」CMの中で使われたフレーズみたいです。
カレーの本場であるインド人もびっくりするくらい美味しいという意味みたいですね。
「カレー=インド」というステレオタイプな考えかたのためか、時間の風化によってか今では元ネタの意味では使われなくなりました。
しかし、今でも驚くことがあったりした時なんかは、「そりゃあインド人もびっくりだね」ということもあります。
おまけ(人名シリーズ)
なんとなく、昭和のフレーズって人名が入っていることが多いような気がしたのでまとめてみました!
あっと驚くタメ五郎(★★★)
テレビ番組『巨泉×前武ゲバゲバ90分!』内でのクレージーキャッツのハナ肇による、番組を代表するギャグ。
誰だよ、タメ五郎…調べて見るまでなんのことだかわからなかったし、調べて見ても全然わからないです…
ガッテン承知の助(★★☆)
言うのは言いますね、ガッテン承知の助。
元はと言えば、「合点承知之助心得た、任せておけ」という意味の江戸っ子言葉みたいです。
当たり前田のクラッカー(★☆☆)
人名シリーズの中で1番馴染みがあるのが、「当たり前田のクラッカー」ですね!
1962年~1968年にかけて放映されていたテレビ番組、「てなもんや三度笠」の中で、「ランチクラッカー」を手にした藤田まことが、『俺がこんなに強いのも、当たり前田のクラッカー!』とCMをしていたのが広がって、大流行しました。
前田、人名ですらなかったのか…
余裕のよっちゃん(★★☆)
余裕のよっちゃんは意味にすることも多いかもしれません。
なぜよっちゃんかという疑問はありますが、真相のほうは定かではないそうです。単に余裕のよからきたんだと思います。
冗談はよしこちゃん(★★★)
冗談はよしこちゃんも余裕のよっちゃんと同じく、よしこちゃんは語呂の良さだけで決まりました。
なんかよしこちゃんは余裕のよっちゃんの彼氏だという噂が…
また、余裕のよしお君ともいうみたいです。よしことよしおは兄弟、姉妹の関係でしょうか?
よっこいしょーいち(★★★)
この「しょーいち」にも意味はないのかと思いきや…なんと実在の人物みたいです。
その人とは、1972年に日本に帰還した旧日本海軍の横井庄一さん。「よこいしょういち」と「よっこいしょ」が合わさって「よっこいしょーいち」になったみたいです。
昭和50年代に全国的に使われました。
最後に
皆さんはどのくらい知っていましたか?もしかしたら今でも使っている言葉もあったりなんかして…
調べてみると、僕は死語といえども知っている語の方が多かったかもしれません。
言葉は生き物。今使っている言葉もいずれは死語になって人々の会話から消え、さらには記憶から消えていくと思うと少し寂しいような気もしますね!
でも、そのぶん新しい言葉を覚え、使う喜びがあるのも確かです。そのためには幾つになっても学び続ける姿勢を忘れたくないものですね!
以上、昭和の死語まとめでした!
(シブいは死後?)
昭和の死後について調べてみました!
アベックは死後の代表格ですね。 こわすぎます。