大学院 とは?進学のメリットや1日の流れなどを院生が紹介します

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大学に入学した人が進路で困ったとき、最初に存在を知るのが「大学院」ですよね。

僕も、受験の時とかはその存在すら全く知らなかったのですが、学年が進むにつれて

  • 企業に就職か
  • 大学院に進学か

という道が見えてきました。

この記事では、そんな知られざる大学院とは何かということと、進学のメリットや1日のスケジュールを伝えていきたいと思います!

 

大学院とは大学の学部の上にある機関

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大学院とは、大学の学部や教養過程で学んだ知識で、学部時代よりもより深く、専門的な研究をする学術機関です。

大学の修了資格が「学士」であるのに対して、大学院では「修士」や「博士」になります。

 

  • 大学 … 学士 (4年)
  • 大学院 … 修士 (2年)、博士 (3年)

※飛び級なしの最短でかかる年数です

 

研究職になる人や研究が好きという人が進学する人が多いですが、最近は一度就職してから再び大学院に進学する人や、定年退職してから大学院で学び直すという人も増えています。

 

大学院への進学率は?

2019 年に行われた文部科学省の調査では、大学院の進学率は

  • 文系 … 約 3 ~ 6 % (人文科学 6.0 % 、社会科学 3.4 %)
  • 理系 … 約 24 ~ 43 % (理学 42.7 % 、工学 37.1 % 、農学 24.3 % )

となっています。

理系の方が圧倒的に多いのですが、それはあとで紹介するように「理系は大学院に進学すると給料が上がる(傾向がある)」ことが知られているからです。

 

逆に、文系の学生であれば給与はほとんど変わらず、逆に社会に出るのが2年遅れるために低い進学率になっています。

また、学校によって進学率は全然違います。

例えば、僕が在籍している京都大学では理系だと80% 以上の学生が大学院に進学しています。旧帝大や国公立ではどこも同じくらいなのではないでしょうか?

 

大学院は全部で4種類

ちなみに、大学院は全部で4種類あります。

 

大学院の種類
  • 学部のある大学院 … 大学のあったところに追加で付け足された大学院
  • 独立研究科 … 大学の学部をおかずに設置された大学院
  • 大学院大学 … 大学を持たない大学院
  • 専門職大学院 … 専門的な職業能力を持った実務を教える大学院

 

これら4つの大学院の違いはあまりありません。あるとすれば、「学部のある大学院」は内部生(学部生) の進学者が多いということです。

 

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大学院進学のメリットとは?

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では続いて、大学院に進学するメリットを紹介していきたいと思います。

気になるところも多いと思うので、じっくり読んでみてください!

 

高い専門性が身に付く

まず挙げられることは、高い専門性が身につくことです。

学部生のうちは、教養科目があったり基礎的な教科が多かったりと割と基礎的なことを中心的に学習します。

もちろん、高校よりもめちゃめちゃ専門的にはなりますが、範囲が広く、勉強することもたくさんあるので “研究者” のなれるかというと、ちょっと難しいです。

その点、大学院であれば、本当に自分の専門の勉強しかしなくても良くなるので、とことんまで突き詰めることができます。

 

ちなみに、(いろんな意見がありますが) 大学は

  • 教育の場所
  • 研究の場所
  • 就職の準備のための場所

という3つの役割があるとされていることが多いですが、これに対して大学院は完全に「研究機関」に全振りしているので、専門性が高くなるとも言えます。

 

 

理系で就職するなら必須

続いてのメリットは理系(の研究職) だけに言えることですが、大学院にいくと「給料が高くなる」というメリットもあります。

大学院に行って専門性を身につけることができるため、より会社に貢献するという期待が込められていることがわかります。

研究職ではそもそも「修士号取得者」しか採用していないところも結構あります。研究者として生きていくには、やはり修士は出ておいた方が何かと苦労はしないはずです。

 

また、大学院では学部時代では滅多にやることのなかった

  • 英語の論文を読んだり書いたりする
  • プレゼンで発表する
  • 実際に実験装置を扱ってデータを取って考察する

といった実務的なことをすることが多いです。これらの能力のように、社会へ出てすぐにでも役に立つ強力なスキルを身につけることができます。

 

余談ですが、理系では大学院卒の人の方が「昇給」する割合も高いというデータがあるんだとか。

もちろん、その人の能力いかんでどうにでもなることなのですが、知っておきたいこととして心に留めておいてください!

 

大学院進学のデメリットとは?

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では、逆に大学院に進学するデメリットはあるのでしょうか?

それぞれ詳しく解説していきたいと思います。

 

社会人になるのが遅れる

まず知っておきたいこと、それは「社会に出るのが遅れる」ということです。

一般的に、高校卒業してすぐに働き始める人は19歳から、大学卒業して新卒の人でも23歳から働いていることになります。

 

それに対して、もし後期博士課程まで大学院にいたとすると、働き始める年齢は28歳から。高卒の人とほぼ10年違う計算になります。

 

理系と違って文系の人は大学院に進学したからと言って給料はさほど変わらないと言われているので、この10年は結構大きいですよね。

 

もちろん、社会に出るのが遅いのが「悪いこと」というわけではありません。

別に社会に出なくても全然いいのですが、ここでは一般的に言われていることを紹介していきたいと思います。

 

学費がかかる

大学院は、なんと普通に学費がかかります。

これ、当たり前かと思う人も多いかもしれないんですけど、世界的にみると大学院生ってお金もらってる研究する人の方が多かったりします。

 

学費の例ですが、僕の所属する京都大学大学院だと年間で50万円程度、そのほかに入学金などが必要になります。

これが2年も続くことを考えると、ちょっと躊躇うのもわかるような気がします。

 

大学を卒業して働き始めた人はお給料をもらって働いているのに対して、大学院に進学する人はお金を払って勉強と研究をする羽目になります。

 

どちらがいいのかというのは人によって違うと思いますが、まぁ大学院生にとってはデメリットに映ることが多いのでは無いでしょうか?

 

勉強がハード

ラストは、勉強が大変なことです。

大学院は研究機関なので、「勉強するなんて当たり前じゃ無いか!」と言われたら確かにそうなのですが、それでも結構辛いものがあります。

 

特に、授業があったり就活があったりする中で、自分の専門や教わっていないことを自主的に勉強していかないといけないので、割と時間がありません。

 

友達の大学院生の先輩は、「研究室辞めて就職したら、時間が有り余ってひま」とまで言っていました。

 

もちろん、忙しい研究室とそうでないところなど色々あるとは思いますが、やはり勉強は忙しいみたいです。

 

大学院生の1日のスケジュールは?

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それでは、とある先輩(修士1年生) のスケジュールを聞いてきたので1日の平均的なスケジュールを書いていきたいと思います。

 

本人曰く、「ブラックでもホワイトでも無い普通の研究室だ」と言っていました。

 

7時 起床・朝食

8時 通学

9時 ~ 12時 授業

12時 ~ 13時 昼食・休憩

13時 ~ 15時 研究

15時 ~ 17時 授業

18時 ~ 19時 研究

19時 ~ 21時 夕食・休憩

22時 ~ 雑務 (暇な日は自由時間)

 

こうみると、結構エグい生活してますよね。これが毎日続いて行くのかと思うと嫌になりそうです。

 

ちなみに、雑務とは何かというと

 

  • 学会の予稿やポスターを作る
  • 後輩の予稿をチェックしたり訂正したりする
  • 研究とは関係無いデータやプログラムを書く

 

など、多岐に渡ってかなりの数あるみたいです。

 

先輩方は大変そうな日常を送っているので、人によっては学部の4年生の人の方が暇だったりします。

 

 

大学院生は貧乏ってホント?

これは僕の身の回りだけかもしれませんが、よく「大学院生は貧乏」という話を聞きます。

これは、おそらく本当です。

 

なぜかといと、先ほども説明したように、大学院生にはバイトをしている暇がないからです。

とにかく研究三昧なので、お金がたまらない。

そして、お金がないので遊ばなくなり、研究をするようになり、ますますお金が堪らなくなるのです。

 

時間の短いアルバイトをうまくやっていく人もいますが、基本的には忙しそうにしていますよ。

 

ただ、TAのアルバイトや学会の受付など割のいいアカデミック・バイトにありつけるとそこそこの収入になるようです。

そういうバイトは内輪で回ってくることが多いので、もし気になる人は常にアンテナを張り巡らせておくといいでしょう。

 

最後に:大学院に興味がある人は…

以上、大学院とは?という疑問に答えてみました。

ツイッターなどでみたことあるかもしれませんが、大学院に入学することを、通称「入院する」ということもあります。

そういった事情がよく分かったのではないでしょうか?

 

大学院に興味のある人は、知り合いの先輩などに聞いてみるのが1番いいと思います。

特に、大学院がどこかというよりも研究室の雰囲気に左右されることも多いので、しっかりと情報を集めておくことをお勧めします!

 







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