大学生の一人暮らしをする上で、気になるのが「食費」ではないでしょうか?
特に、お金がない学生にとっては「平均でどのくらいか?」や、「どうやったら節約できるのか?」は重要な問題です。
そこで、この記事では大学生の食費の平均と、どのようにしてそれを抑えるのかについて詳しく説明していきたいと思います。
目次 (クリックでジャンプ)
大学生の食費の平均は 約27,000円
マイナビが2017年に紹介していた記事では、大学生の平均的な食費は約27,000 円となっています。(図は以下の通り)
ちなみに、他にも例えば生協が独自に実施した生活調査のアンケートでは、全国の大学生の食費の平均額は25,000円 程度になっています。
大きくズレていないので、だいたい27,000 円で間違いないと思います。
これは、1日辺りで900円、3食食べるとしたら1食あたり300円になります。
外食をする派、しない派で全然違う?
ここからは僕の体感の話になりますが、27,000円 はあくまでも平均です。工夫の仕方によって、いろいろな違いができてきます。
そして、その中でもいちばん差が出るのが「自炊」と「外食」の差です。総務省が2016年におこなった調査では、1人暮らしの食費のうち、約3割が外食によるものとされているのです。
つまり、1ヶ月で外食をする人としない人では、約1万円ほどの差が出てくるというわけです。
しかも、これにサークルなどの飲み会が重なると出費はかなり高くなってしまいます。
僕のイメージでは、お金がないと言っている人は、多くの人がサークルにたくさん行っていて、バイトになかなか入れない人です。
大学生活でまず削られるのが食費
注意したいのが、大学生の生活費の中で、まず削られるのは「食費」だということです。
実際、大学生を対象にした調査でも約50% の人が「第一に節約を考える」のが食費というデータがあります。
ただ、無理に削ってしまうと健康面にも良くないので計画的に削るか、生活費全体を見直してみるといいでしょう。
- 平均で1ヶ月あたり27,000 円
- 外食をよくする人は、しない人よりも1万円ほど高くつく
- 食費は削りやすいが、健康面に注意!
食費を抑えるコツ【外食編】
では、ここからは食費をどうやったら抑えられるのかについて詳しく説明していきたいと思います。良く外食をする人と、自炊をする人とそれぞれに分けてます。
1. 外食は計画的に
データを見てもらえば分かる通り、外食をした方が食費は高くつきます。
例えば、ラーメンの平均的な価格は1杯800円くらいですが、これも作ろうと思ったら300円くらいでできますよね。
カップラーメンなら200円で済みます。
外食産業の利益率はだいたい3割と言われているので、自炊をすれば約3分の1の値段で済む計算になります。なので、自炊の方が安いんですね。
だから、食費を抑えるのに一番簡単な方法は外食を控えることなんです。
ただ、外食をすべて控えるというのは難しいと思うので、計画的に例えば曜日を決めたり「自炊ウィーク」を作るなどして外食の数を減らしていきましょう。
2. 学食を賢く使う
学生の一番現実的な節約方法は「学食」を使うことです。
特に私立の大学の学食は、学費が投入されていたり、学校に生徒を来させる目的があるのか、かなり安いです。値段がバグっています。
なので、学食を使えばかなり安上がりで済んでしまうのです。
という人は、他の大学で学食を一般開放している大学がないか探してみるのもいいでしょう。
また、大学の近く日は必ず「知る人ぞ知る」激安の定食屋があったりするので、そういうところを探してみるのもいいでしょう。
3. 賄いのあるバイトに入る
また、賄いのあるバイトに入るのも一つの方法です。
バイトでお金も稼ぐことができるし、食事にもありつけるので一石二鳥です。
友人は、賄いのあるバイトに2時間くらい入って、食事をして帰るという生活を続けていましたが、結果としてお金がたくさん貯まったそうです。
賄いのあるバイトは個人経営のお店が多いので、大学周辺にそうしたバイトがないか探してみましょう。
それ以外にも、大手チェーン店の社員割のあるバイトの中にもかなりいいバイトがあります。
バイトは大学生活を左右する重要な要素なのでしっかりと検討して決めてみてください!
4. コンビニにすぐに寄らない
次は節約的な話です。
外食をしていなくても、コンビニなどですぐに買い物をしてしまう人はそれを控えるようにするだけで毎月かなりの節約になります。
特に注意したいのがお水。コンビニでペットボトルで買えば150円くらいしますが、水筒に入れて持っていけば基本タダです。
僕は、ちょっと前までは「水筒に水を入れるなんてイケてない…」と思っていたのですが、バイトの給料日前にお金がなくて、水筒を持参していたところ、バイト先の先輩に褒められてからずっと水筒を持参しています。
5. 自炊の喜びを知る
最後、これが一番重要です。自炊の喜びを知りましょう。
自炊、慣れてしまえば結構楽しいですし、「食べる」って行為は生きていれば一生することになるので極めておいて損はないです。
それに、コンビニで手軽にお弁当を買えたり、外食店がいっぱい立ち並ぶ今だからこそ、自炊ができると強いです。
なので、「自炊なんてしないよ!」という人はぜひ自炊の楽しさに目覚めちゃってください!
食費を抑えるコツ【自炊編】
次は、自炊をしている人の食費を抑えるコツです。自炊をしているからといって、これ以上節約できないというわけではありません。
1. 手間をかけすぎるのも良くない
自炊をしている人が忘れがちなのが、「自炊をしている」から節約できていると思ってしまって、実はコストがかかっているということがあるということです。
例えば、おかずを作るのに2時間もかけてしまうと、バイトをして惣菜を買った方が結果としてプラスになることがあります。
このように、自炊=安上がり というわけでは必ずしもならないということに十分注意しなくてはいけません。
このようにならないようにするには、他にも以下のようなことに気をつけるといいでしょう。
- スーパーの惣菜を買う
- 作り置きをしておく
- パスタやチャーハンなど、時間短縮できるレシピを覚える
こんな感じで、”手間をかけすぎない” 自炊が、実は一番節約になります。試してみてください。
2. 業務スーパー、コストコを使う
自炊で一番気をつけたいのが、「どこで何を買うか」ということです。
そして、これは僕が自炊生活を3年続けてわかったことですが、やはり「業務スーパー」と「コストコ」は偉大だということです。
どちらの店も、とにかくコスパが最強です。しかも、冷凍できたり常温で保存が効くものを大量に買っておくとめちゃめちゃ節約できます。
また、お菓子類も毎日適当に買うのではなく、こうしたところで買いだめておくことで1つあたりの値段が圧倒的に安くなります。
近くにないよという人はしょうがないのですが、業スーは結構いろんなところにあるので探してみてください。
3. 自宅の食材はすべて使い切る
自炊でやってしまいがちな失敗の1つは、「せっかく買った食材をすべて使うことができない」というミスですね。
僕も一人暮らしを始めた当初はこのミスを結構な頻度でやらかしていました。特に野菜とか、「賞味期限がわからなそう」なものを放っておいてしまうんですよね。
これをやってしまうと、結局食費がグーンと上がってしまい、最悪の場合は外食の時とプラマイゼロです。
そういう人におすすめなのが、味噌汁。味噌って本当にすごくて、適当に野菜をぶち込んでもしっかりと “味噌汁” になってくれるんですよね。
実際、レタスとか青梗菜とか、「いやいや絶対に合わないでしょ…」と思うようなものも味噌汁にしてしまえば以外とイケます。マジです。
具沢山の味噌汁は、それだけでおかずにもなるし、栄養バランスも良くなるのでいいですね。
4. 安い食材でレパートリーを増やす
「食材を余らせない」ために必要なのが、安い食材でどれだけレパートリーを増やせるか、です。
そこで、今回は僕がいつも買っている食材を例にとって、いろんな食材のレパートリーだとか、「こんなところがいいよ!」という解説をしてみようと思います。
これさえ極めればローテが1ヶ月くらい持つので、ほとんど飽きがこないのでぜひ試してみてください。
一人暮らしにおすすめ! 超絶安い食材たち
では、ここからは安い食材たちをご紹介していきます!
お米はパックではなくしっかり買おう
日本人ならね、何と言っても米。お米は安い。
しかも飽きないし、保存もそこそこ効くので買っておくと便利です。
たまにお米をパックで買っている人を見かけますが、それくらいなら5kg とかを買っておいて普通に炊いた方がお得です。
最近は1合炊きの炊飯器などの安いものも出ていますし、時間がきになる人も急速炊きが20分ほどでできる機種もあります。
最終的には絶対にお得なのでまだ持っていない人はぜひ買ってください。
お豆腐、納豆はコスパ最強飯
- 味噌汁
- 冷奴
- 麻婆豆腐
続いては納豆とお豆腐です。
どちらもタンパク質を取るのに最強のコストパフォーマンスを示してくれます。
豆腐は業務スーパーで一丁30円くらい、納豆は1パック50円くらいと大変お求めやすくなっています。
しかも、どちらも簡単に料理ができて、レパートリーを増やしやすいので助かります。
業務スーパーの豆腐は賞味期限が意外と早いことだけがネックですね…
もやし is king
- もやしと卵炒め
- 味噌汁
安い食材の王様といえば、もやしです。室内で栽培されているものがほとんどなので、お値段も年中ほとんど変わりません。
もやしは大豆を発芽させたものなので、タンパク質を多く含んでいますが、その過程でビタミンBやカルシウムなど新しい栄養素を増加させます。
なので、決して栄養のない野菜ではないのです。そして、味がしっかりしていないので何にでも結構ぶち込めます。
玉ねぎは日持ちもするしおすすめ
- 玉ねぎカレー
- オムレツ
- オニオンスープ
玉ねぎは決して “安い” 食材ではないですが、使える場面が本当に多彩なのが魅力です。メインからサイドまで張れちゃうすごいやつ。
しかも、なんと常温保存で数ヶ月は持つとされているので結構日持ちがいいんです。半分に切った後でも1~2週間は大丈夫。
ちなみに、おすすめ料理の玉ねぎカレーとは、玉ねぎをみじん切りして炒めた後、くし切りした玉ねぎを煮込んでルーを入れるという玉ねぎだけのカレーです。
卵は栄養価が高い
- 卵焼き
- 目玉焼き
- 卵スープ
卵は大学生に一番おすすめしたい食材。
その理由の1つは、卵が「完全栄養食品」だからです。
完全栄養食品とは、ヒトの健康を維持するのに必要とされている栄養を豊富に含んでいる食品。
代表的なものに、卵、サツマイモ、牛乳など。
まあ、早い話が「これさえ食っていたら死なないよ」って食材です。最強です。
牛乳は腐りやすいし、サツマイモは料理するのに一苦労ですが卵は手軽に調理できるのでとても助かります。
また、卵はフランスでは「基本の調理法をマスターすれば、2年間は違うレシピを提供できる」と言われるほど多くの料理に使えるので使い切るのも楽勝です。
鶏肉は調理次第で最高に柔らかくなります
- 照り焼き
- サラダチキン風
金がない… でも肉が食べたい… と思った時に活躍するのが鶏肉。特に胸肉なんかは100g あたり60円くらいで売られていて、財布に優しいです。
胸肉はカロリーが低く、たんぱく質が多く含まれているので筋肉がついたり脂肪になりにくく健康的にも助かります。
また、唐揚げに使われるあのもも肉でさえ100g あたり100円切ってきたりするので大変お得です。
バナナは手軽にエネルギー摂取できます
安い・うまい・栄養があるの3点をしっかりと満たしてくるのがこのバナナ。マラソン選手の栄養補給に使われるくらい栄養があるんです。
しかも、ビタミン・ミネラルなど美容にいい成分もしっかり含まれているので女性にも嬉しいです。
夏は腐りやすいので早く食べなければいけませんが、調理なしでもいけるので朝と夜に食べればスグですねー。
野菜ジュースでビタミンを摂ろう!
だんだん適当な紹介になってしまいましたが、最後は野菜ジュースです。
僕は大学2回生の後半あたりから意識して野菜ジュースを飲むようにしていたのですが、1ヶ月くらい続けた結果、なんか調子がよくなりました。
あ、別に伊藤園の回し者とかではなく…
どっちかというとカゴメ派です。(伊藤園の回し者でもありません…)
卵、ご飯、野菜ジュースでも1ヶ月くらいは生きていけましたが、いくら栄養が足りていてもちょっと悲しい気分になります。
あくまでも補助のつもりで飲んでみればいいかなと思います。
最後に 食事って大切だよね
以上、大学生の食費の平均と、節約方法を解説してきました。
- 大学生の食費の平均は約27,000円
- 自炊より外食の方が高くつく
- 外食派は計画的に外食すべし
- 自炊派は、安い食材をうまく調理すべし
これらのことをしっかりしていれば、少なくとも今よりそこそこ食費を下げることができるようになります。
お金がない学生からしてみたら、月に5,000円浮くだけでも嬉しいですよね。
そういえば、最後の手段を書いていませんでしたが、「親から送ってもらう」なんていうのもありなんじゃないかと思います。
また、いざとなったらすぐに現金化できるバイトで稼いで、乗り切るようにしてみてください!