ゼミ・研究室が辛い・行きたくないなぁと思ったら知っておきたい5つのこと

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いぶき
京都大学院生ブロガーのいぶきです。

多くの大学生は、3、4年生になったらゼミ研究室に配属されますよね。

そこでぶつかるのが、ズバリ「研究室に行くのが嫌だ辛い」問題です。

 

毎年、結構な人がこの壁に打ち当たるらしいので、そんな時に知っておきたいことやアドバイスになりそうなことを5つまとめてみました。

最初に箇条書きで書いてみると、こんな感じです。

 

研究生活が辛い・苦しい人へ
  • ぶっちゃけ研究できなくても人生ダメってことはない
  • 修士課程の途中で就職する人も結構いるってことを知ろう
  • なんでもかんでもできないっていう諦めを持とう
  • 1人で抱え込むのが1番マズい
  • 研究以外に趣味や好きなことを見つけよう

困っている人や悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください!

 

この記事の読者は、学部生と修士課程(マスターコース) の学生を想定しています。博士課程(ドクターコース) の人にアドバイスとかはないので、頑張ってください。

 

研究=人生というわけではないので気楽に行こう!

何はともあれ、最初に覚えておきたい言葉は「研究が全然進まなくたって、あなたの人生になんのダメージもない」ということです。

研究室にいると、割となんでも「研究」が中心になりますよね。

だから、研究ができていないと「ダメ」で、研究が唯一の評価基準みたいになってしまいがちです。

いぶき
でも、そんなことは全然ありません。

研究が全てではないんです。

これを言うと言い訳っぽいですが、大学に残ってずっと研究していく道を選ばない限りは、大学院でやった研究と同じテーマでやることはほとんどありません

 

例を挙げると、例えば僕の先輩は宇宙系の研究をずっとやっていたのに、就職は農学系で、今は農作用機械の設計とかをしている人がいます。

そう考えると、大学院の研究ってどれだけやってもなんか意味がなさそうに思えてきます。

 

でも、まぁぶっちゃけて言うと、研究って1つの趣味みたいな立ち位置でいいんじゃないかと思います。

最近では、定年退職してから大学院に入学する人も多いと聞きます。

 

だから、心を壊したり、辛い思いをしてまでやることかと言うと、そうではないんです。

 

もちろん、これは「テキトーにやっておけばいい」とか言っているわけではありません。

研究をする以上は、そのルールに則って真摯に取り組むべきだと思います。

 

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修士課程の途中で就職する人も結構いるってことを知ろう

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研究室内で、自分だけ全然進んでないのをみたり、同期が学会に何度も行っているのに自分だけがずっと実験室に閉じこもっていたりすると気が滅入りますよね。

「自分だけ、どうして?」って思うこともあると思いますが、結論から言えば「修士課程の途中で研究室を辞めて就職・休学する人」は実は結構な数になります。

 

文部科学省のデータによると、大学院の修士課程中退率は 5.13 %、博士課程中退率は8.79 %でした。

5.13 %って、1学年100人だとしたら5人とかいう数なので、同期の中にもそれなりにいることが分かりますよね。

 

これを考えると、「辛い・辞めたい」と考えている人の割合というのはもっともっと多いことが分かります。

僕の感じだと、全体の 1/3 くらいの人は研究室生活に何らかの、かなり大きな不満とかストレスとかを感じているんじゃないかと思っています。

 

いぶき
僕も最初の頃は「行きたくないなぁ」とかしょっちゅう思ってました!

 

周りにおんなじような悩みを抱えた人がいることが分かれば、それなりに安心しますよね。

私だけ… とならずにしっかりと息をして周りを見渡してみるといいでしょう。

 

注意点を1つ挙げるとすれば、研究の内容や進捗は周りと比べない方がいい、ということです。

研究テーマは研究室によっても、人によっても違います。研究となればある程度専門性が高いはずなので、単純に比べることはできません。

なので、「周りを見ることは大切」だけど、「人と比べることに意味はない」ということをしっかりとわかっておいてください。

 

なんでもかんでもできないっていう諦めを持とう

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これは真面目な人が陥りやすいミスなのですが、例えば、「この実験でこういう成果を出す!」というような目標設定をしてしまいがちです。

でも、そもそもどういう成果が出るかわかってたら研究じゃないですよね。

 

だから、研究を〇〇までに終わらせようとか、ここまでやるぞっていうような目標って達成するのは結構辛いです。

しかも、大学院生になったら授業もあったり研究室の雑用もあったりでなかなか時間が作れませんよね。

 

真面目な人は、ここで「なんとかして時間を作って実験をして… 」とのめり込んでしまうのですが、ある程度は「ま、いっか」と放り投げることも大切です。

 

いぶき
だって、全部はできないのですから。

 

僕も、最初の頃は「次のミーティングまでに絶対にこの結果を出して発表するぞー!」と意気込んでましたが、だんだんとしんどくなって、最終的にはそういう目標の立て方は辞めました。

では、どういう風に管理したらいいかというと、ズバリ「自分の努力でなんとかなる目標を立てる」ことをお勧めします。

 

例えば、「〇〇という結果を出す」ではなく、「来週までに実験を〇〇回こなす」とか「1週間で論文を3本読む」とかですね。

自分の努力や実力でコントロールできる範囲では頑張って、それ以外のところはどうしようもないと割り切ってしまいましょう。

これでも辛いこともあるのですが、理不尽な辛さからは解放されました

 

1人で抱え込むのが1番マズい

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研究室が辛いなぁ… と思った時、「やってはいけない」行動というのがあります。それは、誰にも何も相談せず、1人で抱え込んでしまうことです。

僕の友達は、普段から多くの人と喋るような人ではなかったので、研究室が辛いなぁと思って行かなくなったそうなのですが、その際に誰にも相談しなかったので一時期ほんとうに「行方不明」扱いになったそうです。

 

しかも、彼曰く「自分1人で引きこもってしまったので、そこから出るのにも1人で頑張らなければいけなかったので辛かった」と言っていました。

なので、辛いなぁと思ったらまずは人に相談してみるといいと思います。

 

ここでも注意点ですが、なるべく「研究室の中の人」と、「高校時代とか、ぜんぜん大学と関係ない友達」のそれぞれ2人 (かそれ以上) の人に話してみるといいと思います。

 

きっと、全く違う視点から話を聞いてくれるのではないでしょうか?

 

あとは、まぁ研究室の人間関係ってちょっと特殊というか独特のモノがあるので、苦手にしている人も多いと思います。

そういう人は、無理に事情がわかる人に相談する必要はないので、話を聞いてくれるだけの人を探してみるのもいいと思います。

 

とにかく、喋って、声に出してみることが楽になる方法ですよ。

 

研究以外に趣味や好きなことを見つけよう

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最後に、これはいろんなところで言われていることですが、「趣味など、研究以外に好きなことを見つける!」ことをおすすめします。

研究室やゼミって、プライベートな趣味や価値観を共有できないことが多いと思います。

 

でも、まぁそれは当然っちゃあ当然で、元々研究をするコミュニティなんだから、仕方ないことです。

だから、その閉鎖的で、小さなコミュニティにいるのではなく、新しく外に出ていろんなことをしてみると気持ちも楽になると思います。

 

趣味はなんでもいいですが、自分が目一杯楽しめるものがいいと思います。それでいて何かの話題になれば最高ですね。

個人的には、「筋トレ」をおすすめします。僕はこの本を読んで、筋トレを初めて、なんか明るくなったと言われました。

 

いぶき
なんか笑える本ですw

 

筋肉もつくし、健康になるし、リフレッシュできて、就活の自己紹介でも役に立って、もう一石四鳥です。

ほかにも、山登りとか遊戯王とか、僕の周りで楽しそうに研究生活を送っている人は、割と趣味が充実しているような気がします。

何か素敵な趣味を、ぜひ見つけてみてください!

 

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【追記】人間関係が辛い人は他のコミュニティを見つけよう

この記事を見て、お問い合わせやTwitter のDMなどから連絡をくれる人も増えました。

そういう人たちの中には、「研究生活が辛いのは人間関係がうまくいかないから」という人もいました。

 

確かに、研究室やゼミというのは閉鎖的なので、人間関係が上手くいかないと正直しんどいですよね。

しかも、平均して1学年が4人~8人くらいなので、変なグループとかができちゃったり、上下関係で揉めたりというのはよく耳にします。

 

そういう人たちに何かアドバイスするとしたら、ズバリ「外のコミュニティを見つける」ことです。

僕は、今でも中学・高校の時の友達とかとけっこう会っているのですが、そうやって気の合う人たちと定期的に会うことでめちゃめちゃスッキリします。

 

また、先ほども書きましたが、趣味やファンコミュニティなどの集まり、サークルなどでもいいと思います。

とにかく研究室の外に出て、私生活の方では気の合う人といるのがいちばんです。

 

あとは、教授の求めてくるレベルが高い・コアタイムがあってしんどい、などもありました。

 

研究室そのものがブラックだったりすることについては、耐えかたをマスターするか、進学・就職のタイミングでうまく逃れる方法を見つけるのが賢明かもしれません。

 

これは余談ですが、ブラック研究室で比較的うまくやっている人は、「教授のあしらい方とか、これを言ったら来週の作業が減るぞ!」みたいな感覚をだんだんと掴んでいったそうです。

ブラック研究室だと先輩・後輩との仲は深まっていくみたいなので、その辺りのノウハウを聞き出してみることをおすすめします。

 

最後に:「寝る」ことも大切です

以上が研究生生活が辛い・しんどいと思った時に知っておいて欲しい5つのことでした。

ざっくりとまとめると、

研究できなくても人生ダメってことはないし、周りと比べても仕方ないし、趣味とか楽しいこともやりながら、周りに相談して、根を詰めずにやろう

という感じです。

 

あと、これ大切だなぁと思ったのが、「寝る」こと。

みなさん、1日6時間以上しっかりと寝ていますか?マジで、翌日のパフォーマンスが違いますよ。

 

無理してやるよりも、しっかりと休息をとって、元気になったらまた研究を進めていきましょう!

大学生の趣味に関しては、こちらの記事でちょっと紹介しているので、筋トレ以外に何か探している人はぜひ読んでみてください!

 







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