講演会などに行くとたまにマイクの使い方が下手くそな人がいます。そういう人は「あぁ、慣れてないんだな…」と思ってしまいます。
一方、マイクの扱いがしっかりしている方の講演というのは素晴らしく聞こえるものです。「たかがマイクの持ち方一つで?」と思うかもしれませんが、サラリーマンでもスーツがヨレヨレの人よりビシッとした人の方が好感が持てますよね?それと同じです。
そこで、この記事では正しいマイクの使い方について解説します。マイクに関しては、「持ち方・距離・角度」を意識するだけでガラッと変わります。
最初にポイントをまとめておくと…
マイクの持ち方… 真ん中よりやや上を握る
マイクと口との距離… 握りこぶし1つ分
マイクと口の角度… まっすぐ口に向ける
これは講演だけでなくカラオケや結婚式の司会などマイクを持つありとあらゆるシーンで役に立つのでぜひ覚えてみてください!
それでは、いきましょう!
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【NG集】こんな持ち方はダメ!
まずは、わかりやすいNGなマイクの持ち方をご紹介します。これをやっていると、残念な印象を与えてしまうだけでなくマイクにも悪かったりするのでやめましょう!
マイクの先を手で覆う
マイクの先を手で覆って持ってはいけません。その理由は雑音が入るからです。
当たり前ですが、マイクは近くの音ほど音を大きく増幅します。なのでマイクの先と指などが擦れる音などを拾ってしまうと大きなノイズが入ってしまう原因になります。
また、手の脂などがついてしまうこともあるのでやめましょう。
マイクのお尻を持つ
マイクの先の方には信号を外部に飛ばす送信機のようなものが入っているタイプがあります。その場合はこの持ち方はNGです。
また、あまりに後ろを持ちすぎると安定しないのでしっかりと口元にマイクを固定することが難しくなります。
マイクの正しい持ち方とは?
では、正しいマイクの持ち方はどのようなものでしょうか?正解は…こんな感じです!
マイクは中ほどよりやや上側を持つと安定します。これは親指を立てるタイプの人ですね。
親指を使わずに手のひらをべたっと持つ人はスイッチが邪魔な時はもう少し下を持っても良いでしょう。
大事なことは、上すぎず、かといって下すぎないちょうど良い位置です。
小指は立てて良いの?
たまにマイクを持つときに小指が立つひとがいますが、あれは全然問題ありません。
なぜ小指が立つかというと、その方がリラックスできるからだと言われています。小指を話すことでそれ以外の力が抜けるんだとか…
なので、小指は立てても立てなくても大丈夫です。
マイクと口の正しい距離は?
マイクを使う上でもう一つ大切なポイントが、「マイクと口との距離」です。コレが近すぎると話しづらいし “つば” などが飛ぶのですが、口から離しすぎるとうまく音を拾ってくれません。
では、どのくらいが適切かというと… 距離にして約10cm くらい。だいたいですが、グー1つ分くらい離しておくと良いでしょう。
また、この距離はマイクで拾った音をどのくらい大きくするかによっても異なるので話しはじめる前に確認しておくと良いでしょう。
マイクは口にまっすぐ向けること
マイクには指向性があります。指向性とは、音を拾う範囲のことです。この範囲は、マイクの先端から円錐状に広がっています。
この範囲や円錐の大きさなどはマイクによって違います。例えば音楽用のマイクでは他の楽器の音を拾わないように狭く、テレビのマイクはいろんな音をできるだけ拾いたいのでかなり広くなっています。
マイクに慣れていない人はマイクを持ったまま上を向いて喋ったりします。しかし、この指向性によっては声をうまく拾ってくれないのでよく聞こえなかったりします
なので、マイクに対して口はまっすぐ向けて喋ると良いでしょう。
逆に、NGなのはマイクが口にしっかり向いていなかったり、ずれていたりする場合です。この角度がしっかりしていると話している声が一定の大きさになるので非常に聞き取りやすくなります。
【注意】マイクはスピーカーに向けてはいけない
マイクを使うときの注意点としては、決してマイクをスピーカーに向けてはいけないということです。図を使って説明すると…
このように、マイクとスピーカーの間で無限に音を増幅し合うので非常に大きな、キーンとした音が出てしまいます。これが「ハウる」と呼ばれるやつです。
こうなってしまった時は、スピーカーのない方向にマイクを向けるか、マイクに音が入らないように手をかけたりします。ただ、この時に手が当たるとまたノイズが入るので注意してください。
最後に
以上がマイクの正しい使い方について説明してきました。持ち方、距離、角度をしっかり意識して話すようにしましょう。
マイク初心者の人は、とりあえず
- 真ん中あたりを持つ
- マイクと口の距離は “グー” 1つ分
- マイクの先をしっかりと口に向ける
ことを覚えておくと良いでしょう。