全国に手づくり市は数あれど、その中でもひときわ有名なものの1つが、『百万遍さんの手づくり市』です!
百万遍さんの手づくり市とは、京都の百万遍にある知恩寺で、毎月15日に行われている手づくり市です。「百万遍さん」、「手づくり市」と呼ばれて地元の人にも親しまれていて、手作りのお店が400点近く並び、1万人を越すお客さんが訪れます。
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アクセス
百万遍 知恩寺
京都府京都市左京区田中門前町103
- R京都駅より市バス《206系統》《17系統》百万遍下車
- 京阪電車京都線「出町柳駅」下車 徒歩10分
駐車場は…
知恩寺境内の西側には参拝用の駐車場がありますが、この15日の手づくり市では一般の方は使うことができません。
また、近くにあるタイムズなどの駐車場も埋まってしまうことが多いです。
オススメはやはり公共交通機関を使うことです。もし車でお越しの際は、少し遠くにとめて歩くことになることを覚悟しておいてください。
手づくり市の時間や雨の場合は…
開催日:毎月15日 雨天決行
時間:午前8時~午後4時
時間は、午前8時から午後4時とありますが、いつもこの限りではありません。パンや和菓子など、午前中にはけてしまったら午前中にお店を畳んでしまうこともあり注意が必要です。
また、雨天決行とありますが雨が降るとやはりお店の数が減ったり早めに引き上げたりしてしまいます。晴れることを祈っておいてください!
手づくり市とは?
手づくり市とは、その名のとうり「自分の手で作ったものを取り扱いしている」お店が集まる市です。近年では、こういった手づくり市から個人ブランドなどを立ち上げる人が出てきたり、クラフトマーケットといって様々な場所で開催されていて、注目を集めています。
百万遍さんの手づくり市はそんな市の先駆けとして有名です。なんと、第一回の開催は1987年。当時は雨などが降ると10店舗ほどしか参加するお店がなかったり、宣伝がうまくいかずにお店が集まらなかったりしたそうです。
そこから30年、様々な困難を経ながらも、地元の人にも愛されるようになりました。今ではお店は400店舗。しかも抽選が行われるほどの人気です。また食品を扱うお店がOKになったりと取り扱うジャンルも広がってきています。
百万遍さんに出店したい方はここのホームページから>>> http://www.tedukuri-ichi.com/hyakumanben/index.html
それでは、行ってみよう!
百万遍とはどこかというと、東大路通と今出川通の交差点です。なぜ百万遍というかというと、手づくり市の会場である知恩寺の別称が、「百万遍」だから。
その由来は、鎌倉時代にここで疫病が流行しましたが、知恩寺のお坊さんが百万遍念仏を唱えたところ、災害が治ったことから、天皇から「百万遍」の名称を頂いたそうです。
そして、ここのあたりは京大生のゆかりの地でもあります。
というか、すぐそば。むしろ百万遍は京大の敷地の中といってもいいかもしれません。百万遍には、京大生御用達の餃子の王将があったり、吉野家、すき家、松屋と牛丼チェーン店が勢ぞろいしていたりと、なかなかどうしてな店揃えです。
昨日うちの親がこれの真横通ったらしい。京大生が百万遍の交差点で畳ひいて拡声器置いて酒飲んで肉焼いとったらしい。爆笑 pic.twitter.com/hidXkftvgH
— ほしみ (@otsuomi) 2013年6月2日
京大生は変人が多いと言われていますが、こんな感じでニュースって広まっていくんですよね…はぁ…
知恩寺の前です。面白い看板ですね。「私が創りました。買ってください。」
つくるが、”作る”でも、”造る”でもなく”創る”なのがいいですよね。ちなみに、
作る…比較的小さなものをつくったり、無形、抽象的なものを作成する 「料理を作る」「行列を作る」など
造る…比較的に大きなものをつくる 「庭園を造る」「船を造る」
創る…新しいものをつくる (ただし、常用漢字表には載っていない)
です。
まずは参拝。立派な構えです。
大学の近くにこんなに立派な建物があるなんて知らなかったです。
さて、ではお店を見ていきましょう。
出店者は京都市内からだけでなく、関西一円からやってきています。また、出品者の方にもいろんな人がいて、クリエイターさんや陶芸家さん、それに趣味で作っている人など様々です。
そして作っているものも多種多様。バッグだったり、木のスプーンなんかだったりたくさんありました。
400店舗もあるので、本当に様々なものが売っています。
あとは、寺社仏閣と手作りのマーケットとの融合が何か異世界に迷い込んだ感じがありました。これ、暗くなってきたら面白いだろうなぁ…と思っていたら、16時を待たずしてたたんでしまうお店がちらほら出てきました。
ぶらぶらー…
気持ちの良い時間でした。
今回の収穫
小皿。300円。
皿の裏にヒビが入っているので値引きをしてもらいました。釉薬が綺麗です!この空色→桜色の移り変わりがイイですよね!
豆大福、桜餅。各120円
美味しい。看板が出ていなかったのでどこのお店のかはわかりませんでしたが、とっても美味しかった!
気になるポイント
パンなどは朝を狙う
百万遍さんの手づくり市には、有名なパン屋さんが出店しているという噂があります。実際、パン屋さんには行列ができたりします。
基本的に、余ったりするのを避けるために多少抑えめに作ったりしているところも多いので遅くにはなくなってしまうことがあります。なのでパンやケーキなどを目当てに行くのなら朝に行くことをオススメします。
そう行った商品は作りたての方が美味しいという意味でも早くに行くようにしましょう。
コミュニケーションは積極的に!
せっかくの手づくり市なので、売っている人とコミュニケーションをとってみると面白い話が聞けるかもしれませんよ。お店を出している人は商品を作った人なので、苦労した話とか、作ったときの様子など、そうした話とともにある商品は買ったあとでも結構記憶に残ったりします。
いつもの暮らしに、それを作った人の顔が見えるモノがあることを想像してみると、何かいい感じがしませんか?
最後に
京都には北野天満宮の「天神市」や東寺の「弘法市」が有名ですが、あちらはプロフェッショナルの商売場所。一方、この百万遍さんの手づくり市はいわばアマチュアよりの市だと思います。
雰囲気は和やかですし、置いてあるものも作り手の思いがこもっているものが多くてとっても楽しいです。
また、ここから実店舗を持つことになった人やネットショップで有名になった人もいるということで、そういったお店や自分のお気に入りのお店を見つけてみてはいかがでしょう?
ぜひぜひ行ってみてください!