“ビジネスフレームワーク“という言葉をご存知ですか?マーケティングや就活などで初めて耳にした人も多いと思います。
ビジネスフレームワークは、マーケティングや企業の戦略策定に用いられることが多いので、自分には関係ないと思っている人も多いのかもしれないですが、この考え方はほかにも様々なことに応用できます。
特に近年は個人の裁量に任されることも多く、マーケティングセンスは将来必ず役に立つと言ってもいいと思います。では、見ていきましょう。
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ビジネスフレームワークとは?
フレームワークとは、そのまま直訳すると「枠組み」や「骨組み」という意味です。
では、ビジネスフレームワークとはなんでしょう?ビジネスフレームワークとは、考え方の「ひな形」となるもので、課題を明確にしたり、解決手法を探したりなど様々な戦略を他当てる際に使われるものです。
新しいものを考える時や、今までにない問題を解決しようとする時、それを一から考えていたらきりがありません。そんな時、最初から決められた手順に従って考えることで時間や労力の無駄を省くことができます。
フレームワークは骨組みなので、本当はいくつもあるのですが、今回はその中でも汎用性の高いものを4つご紹介します。代表的なもので、とても役にたつのでぜひ使えるようになるまでしっかり理解するようにしましょう。
3C分析
自社、競合他社、市場という3つの観点から事業を分析し、事業や経営の戦略に活かすフレームワークです。
Company(自社)
売り上げ、利益、資金や人材、知財、ノウハウ、ブランドなど
Competitor(競合他社)
競合する要因、強みや弱み、他社の経営方針や資源など
Customer(市場、顧客)
自社製品を購入する潜在的な顧客の規模や属性、ニーズなど
これにCo-operater(協力者)を加えることがありますが、基本は3つのCで考えることになります。
ビジネスというのは、基本的にこの3者の利害関係からなると言ってもいいと思います。つまり、一番広く当てはめることのできるフレームワークと言えます。
多くの場合は、ここで想定した競合企業や市場をさらに細かく分析していきます。
4P分析
製品やサービスについての価値から流通、販売まで、マーケティング戦略全体を検討する際に用いられるフレームワークです。
Product(製品)
サービスの価値そのもの
Price(価格)
販売価格や支払いの条件、割引率など
Promotion(広告)
プロモーションや広告宣伝の戦略など
Place(流通)
販売場所や物流、在庫の有無など
4P分析は、マーケティング・ミックスというマーケティング戦略の立案、実行プロセスに関連する分析手法です。この前に、市場を開拓するために、誰に、どのような価値を提供できるかを考える「STP分析」という手法があります。
ちなみに、STPとは「セグメンテーション」、「ターゲティング」、「ポジショニング」頭文字をとったものです。
また、4P分析のフレームワークに対して、4C分析というのもあります。4つのCは次の要素で構成されています。
- Customer Value(顧客にとっての価値)
- Customer Cost(顧客が費やすお金)
- Communication(顧客とのコミュニケーション)
- Convenience(顧客にとっての利便性)
4Pが会社側の目線だとしたら、4Cは消費者側からの視点です。
これらの分析を組み合わせることによってマーケティングに役立てられています。
5F分析
競争性の高い業界内の競争要因や力関係を分析し、経営戦略に活かすフレームワークです。Fはフォース(脅威)のFです。
既存同業者との敵対
新規参入企業の脅威
代替品の脅威
売り手の交渉力
買い手の交渉力
5フォース分析は、わかりやすくいうと「5つの競争相手」との駆け引きについての分析です。これによって、業界内の構造や特徴を見つめることができます。
SWOT分析
事業戦略の立案において、企業内部の議題や事業を取り巻く市場環境に対して最も良い戦略を策定するためのフレームワークです。
Strength(強み)
強みとなる自社の条件
Weaknesses(弱み)
逆に、弱みとなる自社の条件
Opportunity(機会)
組織外部の事業機会。プラスの環境要因。
Threats(脅威)
組織外部の脅威。マイナスの環境要因。
こうした環境を分析した結果から、機会を獲得したり脅威を回避したりするために何をすべきかを明確化(マーケティング課題の設定)し、売上高や市場シェアなどの具体的目標(マーケティング目標の設定)が設定されるのです。
最後に
これだけは押さえておきたいフレームワーク4つをご紹介しました。
このフレームワークは、基本的にビジネスの戦術、戦略策定やマーケティングのターゲットを絞るときなどに使われていますが、これ以外にも”枠に当てはめて考え”て、問題解決方法を導き出すことができる場面は様々あります。
フレームワークに興味を持った人はフレームワークやビジネスの図解の本あどを読んでみてはいかがでしょうか?