自分で書いた文章を見て、「なんじゃこのひどい文章は?」と思ったことはありませんか?
僕もブロガーとして「どうやったらいい文章を書くことができるか」を日々考えています。
そもそも上手い文章ってなんなんですかね?
ただ、こんな僕でもはっきりと言えることが1つあります。それは、
ということです。
それも、その技術はパッと身につけることができないものが多く、確かな努力を積み立てていくことが必要です。
今回はものを書くときの書き方にスポットを当てて、どうすればうまい文章を書けるかということについて、僕なりに考えて記事を書いてみました。
弊ブログ、『人が右なら私は左』は今では月に25万人以上の人に読まれています。なので、少しはあなたのお役に立てると思います。
この記事が、これからのあなたの執筆活動の一助になればこれ以上嬉しいことはありません。
目次 (クリックでジャンプ)
良い文章は、書く前からいい文章である
まず、文章を書くまえのお話。
文章を書くのに最低限の文法とか知識とか
日記などを除き、文章を書くということはその文章を誰かに読んでもらうことが目的ではないでしょうか?
では、あなたがもしその文章を読むとして、漢字が色々間違っていたり、言葉遣いがなっていなかったら、それを読みたいと思いますか?
文章を読むということは、受動的な行為なので、相手が「読みたい!」と思わない限り読んでもらえません。
物書きでは、いろんなマイナスポイントがでてきますが、文法や誤字があるようではまだまだです。
まずは、人に何かを読んでもらうために最低限必要になる”知識”を身につけておきましょう。
で、まぁ何で知識を身につければいいかなんですが、オススメとしてはブログを書きたい人はブログを読んで、小説を書きたい人は小説をたくさん読んでみるといいと思います。
それで、波長があった人やピンときた人の文章を模写するなり音読するなりして、色やリズムを叩き込んでみましょう。
ちなみに、僕は米澤穂信先生の小説の既刊本を全部呼んだりしました。
メモを取る癖をつけよう
あなたは毎日いろんな出来事や文章に触れ合っていると思います。そういった経験はものを書く上で大切です。それがあなたらしさを作っていくことにもなるのです。
でも、そういうのを全て覚えてられるかといえばそんなことはありません。
なので、メモを取ることをオススメします。朝の散歩で感じたふとしたこととか、コンビニの雑誌コーナーで見た面白い単語などを手帳などにメモっておきましょう。
あとは、「これ使ってみたいな!」と思う単語を積極的に溜めていけるといいですね。
知り合いの小説書いてる人は『歳時記』をめくって、お気に入りの単語をコレクトしているみたいですが、そういうのがいい文章へとつながっていくんだと思います。
プロットを書こう
何かを書くぞ!と思って、その後すぐに書き始めると詰まってしまうことはありませんか?そんな時は、まず書き始める前に、プロットを書くようにしましょう。
プロットとは、文章を書くときの設計図です。何を伝えたいか、語り口、章の構成などを事前にある程度決めておくことで、1つの文章の句切れが短くなります。
なので、「書き始めがわからなくて手がつかない…」と悩む時間を減らすことができます。
どの程度事前に決めるかは書くものや人によって様々です。何度も挑戦してみて、自分にあったやり方を見つけてみましょう。
プロットを書くと、文章のブロックが短くなる以外にも、メリットがあります。
それは、ズバリ「論の流れがブレない」ことです。
文章を書いたことがある人ならわかると思いますが、書き進めていくうちに「あれ、最初の方は何を言おうとしていたんだっけ?」ということが起きます。
最初にプロットを書いておくことで、論の流れをまっすぐにすることができるので、より伝わりやすい文章に繋がりますよ!
締め切りを意識する
文章を書く上で意識しなけれrばならないのが、締め切りです。
特に期限の決まっていないものこそ自分で何か区切りを持たなければだらだらと流れていってしまいます。
締め切りと聞くと、なんだか追い込まれる物のように感じますが何も締め切りは必ずしも悪いものではありません。締め切りがあることによって頑張れるときあってあるのです。
ある程度書き慣れてくると、どのくらいの時間があれば何字くらいのものがかけるかがわかってきます。
それを逆算していついつまでにこれを書き上げる!という期限を設けることで文章が圧倒的に書きやすくなるでしょう!
書く技術に関して
書きたいものがあって、そのために準備をしたら、いよいよ書く段階です。
何を書くかによって大切なことは様々あると思います。小説ならキャラクターの書き分けを意識したりとか、論文なら再現実験できるように器具の番号を記録しておくとか、割と細かな話もあります。
ただ、ここはそういった細かいテクニックのようなものではなく、ざっくりと「書くこと」全般に当てはまるような、抽象度の高いお話をしたいと思います。
自分と相手の関係性を考えよう
文章を書く際に一番意識したいのが、「伝えたい相手と自分との関係」です。
例えば、この文章だと「月間25万PVのブロガーの僕 と 文章を上手く書きたいあなた」という関係ですよね。
このように、文章を書く相手と、それから文章を書く自分とがどういう関係性にあって、どういう言葉遣いで、どうすれば伝わりやすいかを考えてみるといいでしょう。
もっとも基本的なこととしては、文章をどの視点から書くのか、ということが大切になってきます。
視点には、だいたい
- 一人称視点…小説でいう主人公の視点。一人称は「私」「僕」。
- 三人称視点…語り口が3人称。
- 神視点…文章とは切り離された外からの視点。
の3つがあります。
日記や小説では一人称視点でもいいかもしれませんが、報告書が “私はこう思いました。” というものであってはまずいですよね。
それぞれ使い分けることができるといいと思います。
また、関係性によっては文章を書く必要もなかったりします。例えば、図やグラフなどを使う、ビデオで伝えるなどやり方は様々です。
伝える相手 | 伝え方 |
---|---|
会社の人 | 図・資料 |
子ども | 紙芝居・イラスト |
学校の先生 | レポート |
恋人 | 恋文 |
こんな感じで、様々あるので、どんなものをどんな風に書くか、ということを選んでそれにあった形式で筆を進めていきましょう。
物の言い方を変えよう
文章の上手い人とそうでもない人の一番の違いは、ズバリ「言い換え力」です。
言い換え力というのは、同じものの繰り返しを避けつつも、より伝わりやすい語彙を展開していくことです。
文章の中で、何回も同じ言葉を使うのがあまり良くないことはわかりますよね?
特に英語では”幼稚な”文章とみなされます。日本語でも、響きが良くない場合が多いです。
例を見てみましょう。
今回は文章を書くときの書き方に注目して、文章を書く時、どうすればうまい文章をかけるかを時系列に沿ってまとめて見ました。
これはこの記事の最初の方から持ってきたのですが、なんだか「イラっ」としませんか?
それはおそらく”文章”といった単語や、”書き方”という言葉が繰り返し使われているからです。
今回は文章の書き方にスポットを当て、モノを書く時、どうすればうまい文を書くことができるかを時系列に沿ってまとめて見ました。
どうでしょう?少し良くなった気がしませんか?(あんまりうまい例じゃなかった…)
こんな風に、同じ言葉を別の表現で言い換えたり、間を開けたりして読者が読みやすいように心がけるといいでしょう。
注意しておきたいのが、”言い換えるときはただ別の言葉にすればいい”というわけではない、ということです。
僕の感覚では、より抽象度の高い言葉を使っていて、語彙を変えながらだんだんと具体性を高めていくような方法がいいのかな、と思います。
この辺りは好みなので、それぞれ自分の感覚でそれぞれ模索してみることをお勧めします。
余裕のある人はリズムを意識してみよう!
もし、まだ余裕のある人は文章の「リズム」を意識してみると良いでしょう。
良いリズム、というのも人によって違うと思いますが、僕が意識しているのは「音読して口が気持ちいいかどうか」です。
僕のイメージですが、リズムのいい文章は一定のスピードで、詰まることも滑ることもなく読むことができます。なので音読をすると、スラスラッと読めて気持ちいいのです。
ただ、これは書こうと思っても意外と難しく、僕もできたりできなかったりしてます。
こうしたことを意識して自分の文章力をアップグレードしていくことは、非常に大切なことだと、僕は思っています。
書いた後にすることもあるんだなぁ
一通り書きあがったところで完成させてはいけません。
書きあがった文章はまだまだ修正すべきところや、良くなるポイントを秘めています。
この節では文章を書いた後にすることについて触れてみたいと思います。
推敲をしよう
推敲とは、書いた文章をもう一度見直し、最適な表現や字句を考えて練り上げることを言います。
要するに、「もう少しいい文章にならないかなぁ」と頭をひねろということです。
まず、誤字などがあれば直すべきです。それに、改めて読んでみてわからないところやヘンだと思うところも直すようにしましょう。
そして、1つ前の章で触れたように、「リズム感のある文章」だったりとか「言い換えの表現が使えないか」ということもしっかりと意識してみてください。
確かに、一発目から上手い文章がかけるといいのですが、人間誰しも最初からそう上手くいかないものです。この推敲をしっかりしておくと、そこそこ時間が経ってきた時に初手で言い文がかけるというものです。
誰かに読んでもらおう
さて、自分で「これでいいっしょ!」と思ったら、次は誰かに読んでもらいましょう。
その時に大切なポイントは、誰かに批評してもらうことです。
何かを書くということは恐ろしいもので、そこに自分の癖や習慣などが現れてしまいます。それが良ければあなたらしさですが、悪ければただの読みにくさになります。
そしてこれの厄介なところは、「自分一人では気付けない」ところです。
なので、できれは読んでくれた人からフィードバックをもらうようにしましょう。
それを聞いて、改善していけばあなたの文章力は格段に上がりますよ!
僕も、最初の頃は文章が全然描けなくて悩んでいた時に友達に相談して、ブログを読んでもらって「ここをこうした方が良い」とアドバイスをもらっていました。
その時に改善されたクセが色々とあるので、ぜひ一度は誰かに読んでもらってアドバイスを聞いてみてください!
ちなみに、友達が一人もいないよって人にオススメの方法は、ズバリ「ちょっと置いておいて、忘れた頃に自分で読み直す」ことです。
書いた後すぐだとどうしても達成感が邪魔をして文章を素直に読むことができません。
なので、1晩ほど寝かせておいて、頭をリセットして読み直してみるといいでしょう!
さらにうまくなるためのひと押し
さて、いろいろ書いてきましたが、僕が知っている文章の上達方法って実は一つしかありません。
ここにきてそれかよ!と思うかもしれませんが、最初のうちは兎にも角にも量が大事。
ここからは、文章をさらに上手く書くための秘訣についてみていきたいと思います。
文章は書いて上手くなる
誰も最初のうちからうまい文章が書ける人なんかいません。
どんなに天才に見えてもその人は影で僕たちの想像できないくらいいろいろなものを書いています。それを見ることなしに、「あの人は天才だから…」なんて笑ってしまいます。
最初のうちはうまくできないかもしれません。
でも、そんなことを言っていたらあなたの腕は一生上達しません。書かなければ、書くことができるようにはならないんです。
ここまで書いてきたことは全部”上達が少し早くなるかもしれないヒント”です。これだけ知っていても、明日からうまい文章が書けるわけはないのです。
とりあえず文章を書く習慣をつけ、毎日毎日書きましょう。それが上達への道です。
そして、最初にも書いた通り、たくさん読むことも大切です。
自分の理想とする文書を書くひとを見つけて、たくさん読んでみるようにしましょう。
世界の解像度を上げる
なんだかそれっぽい表現になりましたが、「世界の解像度を上げること」こそが究極の手段であり、同時に目的でもあるような気がしています。
僕が文章を書くときは、基本的には僕が感じたり経験したことを文にしています。なので、その経験を言葉にしたりするためには、見たり、聞いたり、感じたりする精度そのものを上げる必要があります。
逆に、そのためには語彙を増やしたり、いろんな発見を大切にしたりすることが大切です。
(この話、どっかでしたと思ったら、やっぱり最初の章でしてましたね。 )
語彙があると世界を感じ取りやすくなるし、そうすると文章も格段にレベルアップすると思います。
オリジナリティーとは?
最後は、みんな大好きオリジナリティーについてです。
何かを書くときに、”オリジナリティー”ってあったら素敵ですよね。公的な文章は置いておくにしても、手紙や小説で「あ、この人だ!」ってなるのって憧れちゃいます。
「自分もそんなん出したいけど…」って毎日思ってるんですけど、最終的に、「自分らしさってなんだ?」ってとこまで行き着いてしまいます。
そして、昨日と変わらない文書が出来上がってしまいます。
無理に出すものでもないと思うし、かといって突然「これが個性だ!」ってものが見つかるわけではないと思うし…
とりあえず、らしさってものが滲み出るまで頑張って書いていこうかな、というのが今の僕の考えです。
関連記事:自分らしさって何? 本当の自分を見つけるために必要なこととは
最後に:
以上が、僕が考えている「書く」に関するアレコレでした。
テクニック的な部分やメンタル的な要素、それにふわっとした抽象度の高い話がかなりごちゃごちゃになってしまいました。
ただ、自分が気をつけていること、それに本や他のブロガーさんの書き方を参考にさせてもらい自分なりにまとめたつもりです。
僕もブログを書いてもう2年目。総字数はなんと150万字くらい。長編小説が10つくらいの文字数です。でも、まだまだだなって感じることがあります。
これからもたくさん書いていって、気がついたらこの記事に色々書き足していきたいと思います。(自分のメモがわりも兼ねてるんです。)
最後までお読みくださりありがとうございました!