辰巳大明神は、祇園の中心にあって八坂神社から徒歩5分くらいのところにある小さな神社です。「辰巳」とは、南東を指す言葉で、役所の南東側を守る鎮守府(ちんじゅふ)として建てられました。
そしてその後、祇園が近かったこともあって、芸妓、舞妓さんの信仰を集めるなど有名になっていき、今では祇園の観光スポットにもなっています。
この記事では、そんな辰巳大明神の魅力や歴史、アクセス方法などについて書いていきたいと思います!
目次 (クリックでジャンプ)
御利益とか
辰巳大明神は、芸妓さんや舞妓さんの芸能上達、それに近くの商人の商売繁盛のご利益神社として親しまれてきました。
今でも芸妓さんや舞妓さんが訪れたりしているそうなので、もし運が良ければみられるかもしれません(舞妓の装いをした観光客かもしれませんが…)
歴史・逸話
京都御所から南東の方角に建てられたので「辰巳」神社と呼ばれるようになった、ということ以外詳しいことはよくわかっていません。
ちなみに、南東を辰巳というのに対して、北東方向は艮といい、古来は「鬼が出る」とされていました。なのでその方角にある比叡山に延暦寺を建てたと言bわれています。当時、方角というのは結構重んじられていたんですね。
また、辰巳大明神の始まりは、近くの川(白川)に橋が架かっていなかった時代、たぬきが橋に化けて人を脅かしていたことに困った人が祠を建てたことという言い伝えが残っていることもあり、辰巳大明神にはたぬきが祭神として祀られています。
知られざる辰巳大明神
いよいよお待ちかね!ここからは観光ガイドにも載っていないようなマニアックな情報をお届けです!
① 車好きの聖地
噂では、車のパンフレットなどに載せるための写真がよく取られるんだとか。
京都で車の乗り込みを無料で許してくれるところなんてそうそうないですし、背景もバッチグーなので愛車と写真を撮りたいという車好きが結構訪れているみたいです。
今回僕が辰巳大明神を知るきっかけになったのも、車好きの友人が写真撮りたいからっていってたからなんですよね。ということで、その写真を大公開です。(許可は後でもらう!)
マツダのロードスターですね。(それくらいしかわからない…)
奥にあるのが辰巳大明神です。
こうやって見ると意外と小さいですね。ロードスターのライトが目みたいで可愛い!
こちらはジオラマ風。
できれば人がいない時間に撮りたかったのですが、日程の都合上こういうことになりました。人がいなければもっと寄せることができるかもしれませんが、それもまた今度にしようと思います。
上の写真で右に続く道はこんな感じです。こちらも渋くていいですね。奥が西なので、もしかしたら朝撮った方が光の加減がいい感じかもしれません。
車好きの人は、京都でそれっぽい写真が撮れるのはここが一番だと思うので是非立ち寄ってみてください!
撮影のおすすめ時間は、ズバリ朝早く!
理由は簡単で、昼は人がいっぱいだから。そして、写真で写っている奥のほうが西なので、夕方だと逆光になってしまうんです。
ぜひ朝に行ってみて下さい!
② 昼ドラの聖地
近くの巽橋と、これまた近くにある(というか辰巳大明神がこの中にあるんですけど…)
祇園新橋伝統的建造物群保存地区という場所が京都の雰囲気をバリバリに出してるので、ここはよくドラマの撮影に使われています。
特に火曜の京都サスペンスドラマでは、地元の人が、「あぁ、これまたあそこね!」となるほど出てくるんですよ。
しかもナチュラルに舞妓さんとかが歩いているので、そういった雰囲気が好きな人や、ドラマよく見るという人はオススメです。
周辺観光は八坂神社がおすすめです
祇園の中心ということもあって、近くにはたくさんの見どころスポットがあります。
八坂神社(徒歩5分)
全国にある八坂神社やスサノヲを祭神とする関連神社の総本山です。祇園さんの愛称で親しまれていて、毎年7月に行われる祇園祭で有名です。
巽橋(徒歩1分)
先ほど、タヌキが悪さをしていたといいましたが、その後にかかったのがこの橋です。
近くにはお茶屋さんが並び、これぞまさに京都といった趣のある道なので、お散歩がてらいって見ると楽しめると思います。
この橋がかかっているのが白川という川なのですが、この川沿いも春になると桜が綺麗ですので是非いってみてください!
最後に:クルマ好きは時間帯を考えて行こう
どうでしょう?辰巳大明神の魅力が伝わりましたか?
ここまでいっといてなんですが、神社自体はとても小さいんですよ。だから予備知識とか周辺の観光地とかをチェックしておくといいかなと思って色々書きました。
僕は、スーパーに買い物に行く時にここを通るのですが、いやぁなんとも “京都”という感じに毎回ほっこりします。
京都観光といえば清水!とか、八坂神社!とかいうのもいいのですが、良ければこういうとこまで足を伸ばして見るといいのではないかな?なんて思います。