自分らしさについて考えたことはありますか?
あなたがこの記事を見ているということは、本当の自分について考えている、もしくは考えようとしているのかもしれませんね。
僕は、自分らしさについて色々考えていることがあります。自分らしさとは、一体なんなのでしょうか?そして、本当の自分を見つけるということはどういうことなのでしょうか?
この記事では、僕が自分らしさについて考えたことや、思っていることを書いていきます。あなたが自身について考えるきっかけになればと思います。
目次 (クリックでジャンプ)
自分らしさとは?
自分らしいとはどういうことを言うのでしょう?
一般には、他の人とは違うことを指します。試しに、Wikipediaで「男らしさ」を引いてみると以下のような説明がありました。
男らしさ
男らしさとは、これが男性の特性である、と特定の話者や特定の集団が想定している観念群のことである。「女らしさ」という観念に対置されるもの。
また、これは、僕の好きな、SUPER BEAVERの『らしさ』という歌の歌詞の一部です。
自分らしさってなんだ? “人とは違う “で差をつけろ
コンビニの雑誌コーナー 表紙に太字で書いてあった
自分らしさってなんだ?
SUPER BEAVER 『らしさ』
これらからわかるのは、自分らしさとは、他の人とは違う、自分だけが持つ魅力のようなものではないか、ということです。
「らしい」とは、ふさわしいという意味です。自分だけが持つ魅力で、それが自分にふさわしいものをあなたは持っていますか?
自分だけが持つ魅力?
自分だけが持つ魅力…と言われても、そんなのあるのでしょうか?
冷静に考えて、地球上には70億人がいます。70億の人間がいる中で、その候補があなた”だけ”の魅力である可能性はどれほどでしょうか?
うん、はっきり言ってないですよね。
例えば、「優しい」とか、「いつでもポジティブ」なんかは誰でも持っている基本性能でしょう。でも。それはあなた”だけ”が持っているかというとそんなことがないと思います。たとえあなたが学校のクラスで1番優しくても、地球上で一番優しいかと言われれば絶対にそんなことはないと思います。
そもそも、「誰かより優しい」と言っている時点でもうおかしいのです。誰かと比べられる時点で、それはもうあなた”だけ”のものではないのですから…
でも、そうするとあなたは誰も知らない、もしくは誰も持ち合わせていない部分を持っていなければなりません。そんなことができるのでしょうか?
はっきり言えば、できないと思います。誰も知らないことって、例えば言葉にできないことでしょうか?でも、じゃああなたが面接官に、「あなたの自分らしさとはなんですか?」と聞かれた時に言葉にできないんじゃあしょうがありません。
建前としての見つけ方
例えば、就活に必要な建前としての自分らしさなら、 リクナビの自己診断を使えば自分らしさを見つけられるかもしれません。物事を論理的に見ることができるとか、あれこれ積極的に挑戦することができるとか、何か見つかるかもしれません。
実際、就活ではこのページで質問にいくつか答えて、エントリーシートに各項目を決めている人も多いと聞きます。
でも、これってあなただけのらしさですか?ってこと。
二択をいくつか選んだり、「こっちよりこっち」って、誰かと比べたり、何かと比較したりして出しているものです。相対的に見て、自分はどうだとかいうことは詰まる所らしさとは言えないと思います。
例えていうなら、それは、ゲームのキャラ。攻撃とか、防御とか、俊敏性とかそう言ったステータスが”多い”とか、”少ない”とかで個性を出しているように見えます。でも、それは一体どの程度の”個性”なのでしょうか?
それでは、あなたの代わりはいくらでもいるとは思いませんか?別にあなたより少しだけコミュニケーション力が低くても、その人はもしかしたら別の光るものがあるかもしれません。
そんなことを言ったら、別に「あなた」でなくてもいいなんて結論に至ってしまいかねません。この記事はそんなことを言いたいのではないのです。話をもとに戻しましょう!
あなただけの価値
では、元の話に戻りましょう。どこまで戻るかというと、「あなただけの」価値を持つけようというところまで。
もう、この際、他の人が絶対真似できないことを見つけましょう。あなたがあなたであるその大本を論じるのです。
これは難しいのではないでしょうか?これができたのなら、わざわざ「自分らしさ」ということにこだわったりしないだろうから…
あなただけの価値。これは、もう僕が考える限り「あなただけの経験」を語るしかないと思います。あっさり言ってしまいましたが、これがこの記事の本質です。
経験。あなたが直接触れたり、見たりした経験は、誰にも真似できません。もし真似できるとしても、あなたがその経験を通じて感じたことや考えたことは、間違いなく”あなただけ”のものです。
あなたの経験を第三者が追随しようとしたら、それこそあなたの人生を生きなければなりません。だから、あなたの人生はあなただけのものなのです。
経験って、面接でも重要?
では、経験を語ることは面接において重要でしょうか?それは、いいえとしか言いようがありません。
もし仮に、自分らしさを語る場所が飲み会の席だった場合、それは自分の経験を語ってもいいかもしれません。でも、例えば進学の面接や就職の面接での場合は別です。
先ほどのSUPER BEAVERの『らしさ』の歌詞には、こう続きます。
子どもの頃は気にもせず 気に入らなければ怒って
好きなものを好きだと言って
僕らは変わっていく 守りたいものが変わっていく
理解されない宝物から 理解されるための建前へ
大人になる程 後悔する生き物になる
でもね それでもね 見えるものがあるんだよ
SUPER BEAVER 『らしさ』
らしさってなんでしょうか?とても深く考えさせられます。確かに、子どもの頃は「あれが好き、これが好き」と言っていた気がしますが、大人になってからは周りをみて、空気を読んでばっかりだと思います。
それを悪いことだとは思いません。大人になるって、それほど悪いことだとは思わないし、この歌詞どうり、理解されるための建前を探すばっかりになっている人生を送っている人ばっかりでないことも僕は知っています。
でも、多くの人は大人になるとどうしても建前が増えます。それは自分を諦める言い訳かもしれないし、人に見せたくない部分を隠すための仮面なのかもしれません。
建前なら、さっきのリクナビの自己診断で探してください。きっとあのサイトがあれば建前としては合格です。どんな面接でも、誰かの代わりの人材としてのあなたなら合格のハンコをもらえるかもしれません。
それが欲しいのなら、下のボタンを押してさっさと自分らしさを見つけてください。
さあ、見つかりましたか? やってない?ま、それはどうでもいいです。
大切なのは、ここにあなたらしさがあったかどうか。あなたは、「コミュニケーション能力が高い」とか、「行動力がある」とかそういう言葉でひっくるめられるものですか?
違う。多分違うと思います。違うと言って欲しい。
あなたは、自分の人生をカタカナの「なんとかーション」とか、「〇〇力」とかそういう言葉で丸め込んで欲しくない。面接には向いてないけど、むしろ1時間でも、2週間でも、語れる人生を持っていて欲しいです。
自分らしさってなんだ?
SUPER BEAVERの『らしさ』、サビはこうなります。
だから僕は僕らしく、そして君は君らしくって
初めから探すような ものではないんだと思うんだ
僕は君じゃないし 君も僕じゃないから
手を常ぐ すれ違う そこには愛だって生まれるそういうもんさ
自分らしさってなんだろう?
SUPER BEAVER 『らしさ』
らしさって、一周回って、やっぱりあなた自身なんだと思います。だから、ふとした瞬間に思ったりすることや、ずっと胸の中にあるもの、子どもの頃に描いていた夢、大人になって変わった自分、全てひっくるめてあなた自身なんだと思います。
面接とか、人に評価されるのはやっぱり別のものなのかもしれないけど、そういうものを考える時には、人の受けを狙わない、建前ではなく本気の自分というのも一度探してみてはいかがでしょうか?
胸に手を当てて、自分と向き合って、自分を変えたもの、経験、その他生きてきた人生を振り返ってみるのも自分を知るいいきっかけになるのではないかななんて思います。
ちなみに、僕は自分らしさを、「劣等感の塊」として認識しています(2018年1月6日現在)。負けたくないを理由に勉強を始めたり、ブログ界で活躍している人を追い抜け、追い越せとしているのは今も変わりありません。
あなたはどんな”らしさ”を持っていますか?一度考えてみると、これからのあなたの人生に何かプラスに働くかもしれませんよ!
では、今回はこの辺で!バイバイ!