センター試験に限らずですが、「数学」に苦手意識を持っている人は結構多いような気がします。特に「できる、できない」がはっきりしている科目なので点数差が開きやすいような気はしています。
僕もどちらかといえば数学は苦手な方だったのでセンター試験と二次試験ではずいぶん苦しみました。(正直、二次試験ではそこまで点数も取れませんでした…)
この記事では、そんな「数学がそこまで得意ではなかった」僕がやっていた、センター試験を攻略するための4つのポイントをお伝えしたいと思います。最終的には数学も9割越えだったので学べることは多いかなと思います。
大学入試センター試験
国語 192 / 200
地理歴史・公民 88 / 100
数学 182 / 200
理科 184 / 200
外国語 234 / 250でした!合計で9割越え(╹◡╹) pic.twitter.com/OtefyFmZAm
— いぶき@京大生ブロガー (@ibuki_blogger) 2018年10月27日
それでは、いきましょう!
目次 (クリックでジャンプ)
ポイント1 苦手な分野を作らない
テストの出題分野の中に苦手な範囲があると、非常に不利になります。その理由は主に2つです。
1つは苦手な範囲があると単純に点数が落ちるということです。例えば微積が苦手でほとんど点数が取れないという人は最初から80点満点のテストを受けているようなものです。これだとどんなに高得点を目指してもせいぜい80点止まりになってしまいます。
2つめの理由としては苦手なものは解くのに時間がかかるので他の分野にも影響してくるのです。つまり、苦手な分野が1つでもあるとそこに時間を取られ、他の分野に割く時間がなくなってしまうんです。これでは、点数がガクッと落ちてしまいます。
これを放っておくと最終的に全然点数が取れないという結果になってしまいます。これは対策を立てた方が賢明でしょう。
数 I・A では数と式、集合・命題、図形と計量、それとデータ分析、場合の数、整数、図形の中から選択問題ですね。数 II・Bでは図形と方程式、三角関数、微積、ベクトルなどが主な出題範囲だと思います。
これらの範囲は毎年変わらないのでそれぞれの分野ごとに過去30年分くらいの過去問があるはずです。予備用のものや模試などを含めればもっともっとありますね。
なので、これらの問題の中から、苦手分野に絞って問題を解いていくことをオススメします。例えば三角関数が苦手なら、過去10年分くらい「三角関数の問題だけ」に絞って過去問対策をするということです。
これをすることで、ある程度センターの形式に慣れることができます。これをすることで各分野で満遍なく点数を取ることができ、全体の点数もアップしていきます。
僕がやってみて結構効果があると思ったので、苦手なところがある人は分野別に過去問を解くのはぜひやってみてください!
ポイント2 苦手は後に回す
苦手はない方が良いと書きましたが、それでも苦手な分野ができてしまうのはしょうがないと思います。では、その場合どうしたらいいかというと、ズバリ「最後に解く」と良いです。
繰り返しになりますが、センター試験は、”時間との戦い” です。最終的には1分が惜しいという世界になってきます。
そうなった時に、苦手な分野に時間を取られるのはよろしくありません。大問1つを解くのに20分もかかるのは避けたいところです。
なので、僕はある程度まで解いてわからなくなったところでサクッと飛ばしていました。具体的には微積の最後の計算がどうしても時間がかかってしまっていたのでそこは一番最後に解くようにしていました。
注意すべき点としては、あまり次に次にといきすぎると戻ってきて問題を解こうとした時に「あれ、この問題はどこで詰まっていたんだったっけ?」という確認に時間がかかることです。しっかりと途中式を書いていても計算の流れをなぞるのに少なくとも1分くらい必要になるはずです。
だから、僕は飛ばすのは最低でも1箇所としていました。もちろん個人差はありますが、あまり軽く次に行くのも考えものかもしれません。
ポイント3 計算結果は残しておく
数学でたまにあるのが、「途中からなんか間違いに気がついた」というパターンです。計算結果が合わなかったりすると、どこで間違えたか見直しをするか最初からとき直さなければなりません。
しかし、センター数学は時間がありません。つまり最初からやるというのがほぼ不可能と言っていいでしょう。
そこで大切なのが、「自分がどういう計算をしてきたかを見やすく書いておく」ことです。そうすれば見直した時に
- 単純な計算ミス
- 条件の見落とし
- 変な論理展開
などのミスを発見しやすくなります。
気をつけたいポイントとしては、センターって問題用紙がスペース小さくて圧倒的に式を書きにくいんですよね…
あれだけは本当に改善して欲しいです。
僕がやっていたのは、問題用紙に縦線を引いておくことです。数式は横長というより縦長なのでこれをするだけで美しくすっきりとした印象になります。
これを使って、ぜひ見直しをしやすい式展開を書いていってみてください!
ポイント4 図を書いて勘で当てる
これは、正直褒められたことではありませんし、塾のテキストなどには絶対に書いていないと思いますが個人のブログなので敢えて書きます。
センター数学のずるいテクニックは、「センター数学は所詮整数しか入らないので、図を描けばだいたいで入る可能性がある」ということです。
どういうことか、下の図を用いて説明しましょう。
この問題はセンター試験2017 数学I・A 第2問目で、簡単にいうと上のような問題だったのですが、これならパッと見ても h>3 がわかります。もし解き方がわからなくてもここまでは素直に来ることができます。
これがセンター試験でなければさっぱりお手上げです。しっかりした計算とか照明が必要とかだともう絶対にわかりません。
でも、センターは選択肢で選ぶ形式のため図を描けば何の計算もしないでもわかる可能性もあります。
そして、数学的に答えがわからなくても勘で当たる可能性も、無きにしも非ずなのです。
これを「良い」とみるか「悪い」とみるかはまた論争があると思いますが、とりあえず1点でも欲しい受験生にとっては使わない手はないと思います。
綺麗事だけでは点数は取れません。このやり方が嫌だという人は、いっぱい勉強してしっかりと点数をとってもいいですが、割と使えるので本当にオススメです。
こうした1点で最終的に笑ったり泣いたりするので受験は面白く、そして残酷だなぁと思います。
これを「こんなのは数学じゃない!」と否定する人もいますが、個人的にはこうした1点でも強引にとっていって欲しいと思います。
ポイント5 過去問は時間制限を厳しめに
さて、真面目な話に戻りましょう。センター試験は過去問が30年分くらいあります。これをすでに解いている人も多いと思います。
その時のアドバイスなのですが、ぜひ「本番より5分、10分短い時間で解く」ことをオススメしたいです。
よく「本番はめちゃめちゃ緊張して時間があっという間でした!」という受験生の声みたいなのを聞いたことがあるかもしれませんが、経験者から言わせてもらうとアレは本当です。
本番は焦るしパニクるし、なぜか本番だけ問題の難易度が上がったような気になります。簡単なはずの問題が解けないし、なんでもないところで計算ミスをします。
なので、数学は練習のうちから時間制限をきつめにして過去問を解いていくといいと思います。
ポイント6 間違いノートは有効です
最後のポイントとして、数学でぜひやって欲しいのが間違いノートです。間違った問題を貼っておいて、解き方を下に書いたり復習をするときに使います。ルーズリーフでもありです。
あぜこの間違いノートが有用かというと、自分だけのニガテ対策ができるからです。センター3日前くらいからは新しいことをやらずにこの間違いノートだけを見返せばいいという状態になっていれば完璧だと思います。
ただ、これを作れるほど几帳面な人ばかりではないと思います。実際、僕もノートを作っていたのは英語と化学だけでした。
ではどうすればいいかというと簡単で、難しかった年度と問題番号だけをメモったノートを作っておくことです。そして、たまにそれを解き直して解けていたら消していくという手法を取るだけです。
これだとそこまで面倒ではないですし、復習もできるようになります。これは数学だけ絵dなく他の教科の復習にも使える方法なのでぜひやってみて欲しいですね!
最後に 時間の使い方が大切
以上がセンター数学の攻略のためのポイントでした。ぜひ試してみてください!
数学は、過去問を解いたり苦手を潰していったりする時間があればそこそこの点数にはなると思います。
ただ、ほとんどの受験生は数学だけではなく物理・化学や英語などの科目も受けることになると思います。
なので大切なのは時間の管理とどの教科を伸ばせば全体の点数が伸びるかということをしっかりと把握することですね。
その点で、受験は冬が近づいてくれば来るほど時間の使い方がめちゃめちゃ大切になってきます。ぜひスケジュール管理を大切にしてみてください!