このブログを書き始めて1年が経とうとしています。受験に悩み、苦しんだ経験を伝えてこようと思って書き始めたこのブログは、いまでは月に10万人の中高生に読まれています。
たくさんの勉強法や受験の情報を伝えてきたつもりですが、一つだけ、書くことができなかった話題があります。それが、受験に失敗したお話です。
今でこそこんな感じでブログを書いていますが、最初は東京大学を目指していたのです。浪人を経て第一志望を諦めるに到るまでの話は、意図して触れてきませんでした。
しかし、たくさんの人にブログを読んでいただくにつれ、もう一度自分の内面を見つめ、弱さと向き合ってみようと腹を決めました。
そこで、この記事では受験の失敗を振り返って、受験に落ちた原因や失敗したその後について書いていきたいと思います。
かなりぶっちゃけた内容になっているのでみていると辛くなったりするかもしれませんが、受験に失敗した話というのはあまりないと思うのでぜひ読んでみてください!
目次 (クリックでジャンプ)
高校受験にも失敗していた
ここからお話していく「受験の失敗」は、高校の現役時代についてです。
しかし、そういえば僕が受験で失敗したのは、これが初めてではありませんでした。そう、高校受験でも失敗していたのです。
なので、地元の公立高校にスベったのち入った私立高校でのお話なのですが、受験で失敗した原因なのは今思い出せばかなり近いものがあったと思います。
その意味では高校受験に通じるものは必ずあると思うので中学生のあなたもぜひ読んでみてください!
大学受験に失敗した理由を分析
では、まずは受験に失敗した原因を書いていきたいと思います。心がえぐられるようですが、しっかりと振り返っていきたいと思います。
「人のふり見て我がふり直せ」ではないですが、僕の失敗を参考にしてみてください。
スタートが遅かった
ぶっちゃけて言うと、受験勉強のスタートが遅すぎた気がします。
僕が受験勉強を始めたのが高校2年生の秋でした。しかも、プロフィールを読んでもらうとわかりますが。別にもともと飛び抜けて勉強ができたわけでなく、受験で失敗した高校の、クラスの真ん中くらいでした。
大学に入って他の友達に話を聞いてみると、「中学生の頃から行きたい大学を決めていた」と言う人もいました。そういう人たちは、高校3年生までにはすでに高校の授業過程を終えていて、そこから1年かけてがっつり過去問対策とかをしているのです。
そういう人たちと受験で競っていたかと思うと、ちょっと恐ろしいです。
もちろん、勉強を始めるのに遅すぎるということはありません。しかし、これを読んているあなたが何年生かはわかりませんが、早く始めるに越したことはないと思います。
目標だけが高かった
目標が高すぎた、というのもあるかもしれません。
別に、高いことは良いのです。目標を持って勉強をすることは大切だと思いますし、ビリギャルのように逆転合格している人もいっぱいいます。
しかし、目標を高く持つだけで勉強をしているような気分になっているというのは良いことではありません。
正直にいうと、「東大クラス」にいるだけで勉強した気分になっていたというのは否めません。目標だけが高く、勉強がそれに追いついていない人は改めましょう。
ノウハウコレクターになっていた
ノウハウコレクターというのは、勉強法や受験情報を追い求めて全く実践していない人という意味です。
昔の僕が、まさにそれだったと思います。「もっといい勉強法があるのではないか?」、「いまやっていることは間違っていないか?」といった疑問をずーっと持ちながら勉強していました。
受験生ならわかってもらえるかもしれませんが、「もしいまの勉強よりも効率的な勉強法があるとしたら…」と思うとめちゃめちゃ怖いですよね?なんか、いまの勉強が否定された気分になります。
ですが、それを求めても仕方ないです。効率を追い求め始めたら、キリがないのです。
だから、しっかりと手を動かしましょう。
最後に負けてしまった
受験において、大切な時期というのがあって、よく言われているのが夏休みと最後に1ヶ月です。
しかし、最後の1ヶ月、僕はほとんど勉強できませんでした。理由は、わかりません。今思い返してもなんで勉強できなかったか思い出せません。
でも、後悔していることだけはしっかり覚えています。あの時勉強していれば…と思ったのも一度や二度ではありません。
サボろうと思っていたわけではないのですがなぜか勉強が手に着きませんでした。
この時期に頑張れるか頑張れないかで、特に現役生は伸びるか伸びないかがはっきり別れると思います。焦る気持ちもわかりますが、地に足つけて頑張りましょう。
色々な参考書に手を出していた
高校時代に戻れるなら、自分には「参考書は1冊づつしっかりやれ!」と言いたいです。
高校生の頃は、何をやったらいいのかわからなかったのでとにかく参考書を片っ端からやっていました。ですが、今思い返したらそれがいけなかったです。
参考書をたくさんやるのは悪いことではないですが、中途半端にやったり、理解したつもりになって進むのは点数に繋がりません。
浪人した後は、「同じ参考書は3周しろ!」と言われていたので何回も何回もループしていました。おかげで、何ページにどんな問題があるかということまでいまでも覚えています。
オススメの参考書などでも色々紹介していますが、こうした参考書はどんどん新しいものに手を出すのではなく、1つづつのクオリティを高めていけるようにしましょう。
基礎をすっ飛ばしていた
受験勉強に限らずですが、物事で一番大事なのは、基礎です。
日本の芸能の師弟関係のあり方の一つに、「守破離」という言葉があります。最初は教えられた型を「守」り、その後自分にあった型を作り出して既存の型を「破」り、最後に型から「離」れて完成します。
受験において、大切なのは「守」ることだと思っています。これは大学生になって気がつくことですが、大学の勉強でやっと「破」に至るかどうか。そして、おそらく「離」れることができるのは大学院か、一生かかってもできるかどうか…
話が逸れましたが、何が言いたかったかというと基本は大切だということです。
そして、この基本を身につけるためには先ほど言ったように同じ参考書を何度のやることというのが大切です。後は、「この問題は何をきいているのだろう?」ということを考え続けることが大切です。
浪人が頭にちらついた
これは、気持ちの問題ですが、「今年ダメだったら浪人するぞ!」ということは心に決めていたため少し安心していたのだと思います。
安心すると、気持ちに緩みが生まれます。最後に手を抜いてしまったり、追い込むことができません。
また、安心と相反するようですが、意外とプレッシャーもあります。浪人したら1年を棒に振ってしまうことになるのでめちゃめちゃ緊張しました。
結果として、今後のことはあまり考えずにひたすら勉強していればよかったと少し後悔しています。
親になんと言って浪人したか?
自己採点をした結果、ほぼほぼ受からないことがわかっていましたが、それでもすがるような思い出合格通知を待ちました。この時、親には「合格の可能性は五分五分」と言っていました。
結果は、もちろん「不合格」。点数は開示されないのですが、あとで届いた通知によると全然点数が足りなかったみたいです。
その後、浪人の意志があることを親に伝えました。率直に、「浪人してもう一年頑張りたい」という趣旨の発言をしたと思います。うちでは家族会議が開かれました。そこで、いくつかの条件などを決めて浪人することを承諾してもらいました。
結果的には、そうした話し合いを持って再スタートを切れたことが大きかったのかなと思います。その時に決めたことは忘れましたが、「とにかく頑張る」みたいな感じだったと思います。
浪人には、お金がかかります。浪人するのにお金がかかるのはもちろんですが、就職した後のお給料をもらうはずの1年がなくなると考えればそのマイナス分は計り知れません。
個人的には、浪人するのであればそうした覚悟を持つことが大切だと思います。
浪人までの気持ちの切り替え方
ここからは、浪人すると決めてから、何をして過ごしたかについて触れたいと思います。
まず、反省する
嫌な思い出はすぐさま忘れたいところですが、まずすべきことは振り返り、反省です。これをしないで全部忘れてからスタートするとまた同じ失敗を繰り返してしまう可能性があります。
だから、まずは
- なぜ受験に失敗したか
- どうしたら合格に近づくのか
- 来年のいつまでに、どんな点数をとっていたいか
などをザーッと書き出して見ましょう。そしtえ、それを忘れないように飾っておくといいと思います。
実際、僕は写真立てに「合格!」という文字とともにこの時に書いた反省文のようなものをずーっとおいておきました。
同級生を祝う
反省した後にやったことといえば、合格を決めた同級生を祝うことです。
正直、手放しで祝ってやろうという気にはなれませんでした。自分的には悔しかったですし、心から笑えていたかというと微妙です。
しかし、今振り返るとそれをひっくるめてでも、合格を勝ち取った友人を讃えるということをしておいてよかったと思います。その後、その友人との交流は続いていますし、今ではいい思い出です。
遊ぶ
やることをやったら思いっきり遊びましょう。
カラオケ、ボーリング、ディズニーなど受験で遊べなかったことはいっぱいあります。これを片っ端から遊び尽くすのです。
僕は、受験中はやりたいことリストというものを作っていて、
- BUMP OF CHICKEN の曲を全部カラオケで歌う
- ボーリングで3連続ストライクを出すまで投げ続ける
- 静岡まで自転車で行く
みたいなことをたくさん書いていました。このうち、今すぐにできそうなことをやっては消して行きました。
そして、「1年間また頑張るぞ!」という気持ちを作っていきました。
勉強の設計図を作る
最後に、授業が始まるまでに勉強の計画を立てました。
現役時代を振り返ってみた時に
- 色々な参考書に手を出していた
- 基礎がおろそかになっていた
などの改善点を見つけたのでそれらを盛り込みながらこれから1年をどう過ごすかという “勉強の設計図” を作りました。
この設計図は少しずつ改良しながらですが、浪人の1年間使い続けることになりました。
勉強計画の立て方についてはこちらの記事に詳しく書いたので合わせて読んでみてください。
その後、浪人生活で気をつけたこと
この記事にも書きましたが、「浪人時代」には辛いことがたくさんありました。
- 孤独だった
- 成績が全然伸びなかった
- 友人が楽しそうに大学生活を送っていた
こんな不安やプレッシャーをひしひしと感じていました。
これに打ち勝つには、とにかく勉強をするしかありません。どれだけ救われないような気がしても、どれだけ不安になったところで成績が上がるわけではありません。
だから、やるべことは単純です、勉強をすること、ただそれだけです。
もちろん、計画を立てることも必要です。自分にあった勉強法を探すこともやめてはいけません。でも、結局は手を動かすことが大切です。
浪人時代の自分に伝えたいことがあるとすれば、それは「勉強した結果は3ヶ月後に結果として返ってくる」ということ。すぐにできるようになることはないですが、確実に伸びていると自分を信じることを忘れないでください!
関連記事:【浪人生に告ぐ】 友達は作るな!1浪して京大に合格した僕の経験則
今、この記事を読んでいる受験生へ
この記事を読んでくれている受験生のあなたに、最後に一言。
受験は辛いことも多いですが、最後には必ず「終わり」がきます。いつまでもその辛いことが続くわけではありません。
「受験の最後に笑っていられるように」いま、精一杯勉強してみてください!