このページを見ているあなたは、少なくとも一度は、
と言われたことがあるのではないでしょうか?
僕も受験をしていたときは、なぜだか朝型が推奨されていました。「なぜ?」と思っても、「とにかく朝に勉強しろ!」という先生が多かった印象です。
でも、そう言われるとなんだか朝にやりたくなくなってしまうのが人間というものです。
- 本当に朝がいいの?
- どうせ起きられなかったら一緒じゃない?
と思ってしまいます。
そこで、この記事では、勉強に良いのは朝型なのか、それとも夜型なのか、それぞれのメリット、デメリットを徹底比較してみました!
結論から言うと、朝型と夜型は一長一短でどちらも良い点、悪い点があります。大事なことは、そのどちらが自分に合っているかをしっかり見定めることなので、これを読むときは、ぜひ
自分が朝方と夜型のどちらの方が向いているのか
を意識して読んでみてください!
では、いきましょう!
目次 (クリックでジャンプ)
朝の勉強
まずは、朝の勉強のメリット、デメリットを見ていきます。
朝に勉強をするメリット
睡眠の直後で頭が整理されている
朝起きた直後というのは、脳が昨日までの情報を整理し終わった状態です。いうなれば、究極のリセット状態。
この状態の脳に様々な情報を与えてあげると、非常に記憶しやすいというのが最近の研究でわかってきています。
後で書きますが、この反対に、夜の脳は「疲れた」状態であるために、新しい情報を入れようとしても「どうも頭に入らない」という感じになってしまいます。
朝は脳が元気でフレッシュな時間帯なので、スッと物事を理解できるのです。
集中を遮るものがない
夜型の人は、「夜は物音がしないから集中できる」ということが多いですが、朝も集中を遮るようなものはあまりありません。
朝には面白いテレビ番組なんかはあんまりやってませんし、ラジオもやってないことが多いです。また、友達からのLINE も朝ならあまりきません。
こう考えるとむしろ夜の方が騒音が多いくらいです。
この物音問題は、例えば家が朝型か夜型かでも変わってくるので一概には言えないですが、朝も意外と集中できる時間帯だということは覚えておいてください。
適度な空腹状態を保っている
人間は、お腹がいっぱいの時より少し空腹の方が集中力が上がり、いいパフォーマンスを発揮できるようになります。
これは、昔人間が狩りをしていた頃の名残みたいですね。
夜は夜ごはんを食べ、夜食を食べたりしてお腹いっぱいのことも多いです。しかし朝は夜寝てる間に消化も終わり適度な空腹状態なので、集中するのにもってこいなんです!
時間制限があるので集中できる
朝はたいていの人が次の決まった予定がありますよね?中学、高校生は学校、予備校生は予備校、そして大人は出勤です。そしてこれに間に合うように出かけなければなりません。
つまり、朝には終わりがあるのです。人間、締め切りが見えるとやる気が出ますが勉強も同じことです。
例えば机に向かったのが朝の6時だとして、朝ごはんの時間が7時からだったとしたら勉強できるのは1時間しかありません。
これなら集中できそうです。
一方、机に向かったのが夜の11時だとしたら…寝てしまうか、勉強時間をだらだらと伸ばしてしまいそうですよね…
朝活のメリットは、「締め切り」にこそあったのです。
途中でやめることで続きが気になる
先ほどの締め切りがあることのもう一つのいいことに、「勉強が中途半端で終わってしまうこと」があります。
夜に勉強していると、「キリがいいところまでやろう」と言って区切りをつけて終わらせてしまうのですが、次の予定が入っている朝はなかなかそんなふうにはいかないのが現実です。
これがどうしていいことなのかというと、次に勉強を始める時まで続きが気になってしまうからです。
「あの国語の論説はどう展開していくのだろう…」、「あの数学の問題、あと10分あれば解けそうな気がしてたんだよなぁ…」と言った、スッキリしない時間というのは、実はあなたの知らないうちに必死に問題を考えていることと同じなのです。このことを、心理学の世界では『ツァイガニクル効果』と言います。
また、次の勉強の際に問題にスムーズに入れることも大きなメリットの一つです。勉強しようと思ってから実際に問題を解くまでの時間というのは意外にも長いのです。嘘だと思ったら。実際に測ってみるのがいいでしょう。10分以上あったあなたは要注意です。
朝の時間を毎日確保できる
夜の時間って、帰るのが遅くなったりして確保できないことってありませんか?夕方や夜は、その日のうちのしわ寄せがきてしまうのでなかなか思うように時間を取れないことが多いです。
特に、学生で言えば部活などに入っていたりするとコーチの機嫌1つで帰るのが遅くなったりしてしまいます。
勉強を習慣化する上でこの時間のずれというのはかなり致命的です。
その点、起きることができれば毎日一定の時間を確保できるようになります。一日のスケジュールをピシッと立てている人にとってはありがたい話です。
その日のうちに復習できる
皆さんは、『エビングハウスの忘却曲線』をご存知でしょうか?
人の記憶が、時間とともにどう失われていくかを表した図なのですが…
人間は、20分後には約42%、1時間後には約56%、1日後には約74%を忘れるのです。
そこで大事になってくるのが何と言っても復習。朝活のいところはそんな復習を、当日のうちにやれてしまうことです。
なんども言いますが、復習は命です。休み時間にぱらっと見るだけでも違うので、夜型の人も是非やってください!
- 起きてすぐは、頭が整理されている
- ずっと集中できる
- お腹が空いているので頭が冴えている
- 途中で終わるので気になる
- 時間を確保するのに有利
- 当日のうちに復習できる
朝のデメリット
起きれない、二度寝してしまう
朝活の1番のデメリットは、何と言っても朝起きれないことでしょう。また、朝起きてもただぼーっとしているだけの時間を過ごしてしまったという経験をお持ちのかたもいるかもしれません。
とにかく、朝の勉強は朝起きれないと始まりません。
朝起きて歯を磨くなど、自分の目がさめる方法を見つけましょう!
どうしても一人で起きられないようなら誰かに起こしてもらうのもありかもしれませんね!
睡眠時間が取れない
夜遅く寝てしまうと、次の日の朝に起きれないことはよくあります。そしてその遅れを夜に取り戻そうとして、また次の日の朝起きれないという悪いサイクルにはまってしまうことはよくあります。
その日のうちに遅れを取り戻すというのは素晴らしい姿勢ですが、朝活に限っては次の日に持ち越してもいいのではないでしょうか?しっかり寝ることも大事ですよ!
- 二度寝してしまい、起きれない
- 寝る時間が短くなる
夜勉強
次に、夜の勉強のメリット、デメリットもまとめておきます。夜型人間だからといって、決してダメだというわけではありません。むしろ、夜の勉強には有利な点があるのです。
現代人は、夜型人間が増えているという話もあるので、ぜひチェックしてみてください!
夜のメリット
記憶が整理されやすい
夜寝る前の勉強のメリットは、何と言っても勉強後すぐに睡眠が待っているので、覚えたことをすぐに記憶に定着できる点です。
なので、夜寝る前は、英単語や歴史などの暗記物がオススメです。また、リスニングなども音の響きが頭に残るので夜がオススメですよ!
シーンとした静けさだから集中できる
夜の静けさっていいですよね?これはいくつになってもそう思います。
小さい頃の思い出の一つに、なんでもない日に急にふらっと外出して見上げた月の綺麗さ、夜の静けさが印象的なシーンがあります。(そのあと結構怒られた思い出も…)
夜の静けさは、集中するにはもってこいです!しかも、勉強してる感じも一層出るのでなぜかやる気になってしまうんですよね…
- 記憶が整理されやすい
- シーンとした静けさだから集中できる
夜のデメリット
疲労が溜まりやすい
夜勉強することのデメリットは、やはり疲労です。先ほども書きましたが、夜は一日のうちで脳が最も疲れている時間帯です。いうなれば、もう寝ることしか考えていない状態です。
そんな中で勉強をしても、脳にとっていいことはありません。集中していない1時間の勉強より、しっかり集中した10分の勉強の効果の方が高いとまで言われています。
夜に勉強をするのなら、お昼寝をするのをオススメします!実は、昼寝には夜の3倍の効果があるの、ご存知でしたか?
睡眠時間が削られてしまう
夜のもう一つのデメリットは、睡眠時間が削られることです。
夜、朝と違って時間の制限がありません。なのでついダラダラと勉強をしてしまいがちです。
睡眠時間を削ることは、受験生にとっていいことは一つもありません。それも、勉強をしっかりやれているなら話は別ですが、ダラダラとやっていてはそれこそ時間の無駄です。
受験は計画をしっかり立てて行うもの。もし夜勉強をするのなら、手帳なりなんなりを使って自分の予定を管理し、効率の良い勉強を行うようにしましょう!
- 疲労が溜まりやすい
- 睡眠時間が削られてしまう
まとめ
いかがでしたか?
朝、夜に勉強するメリットやデメリットを書きましたが、1番大事なのは自分が朝、夜どちらのタイプかを見極めることです。
いわゆる、朝型、夜型というやつです。
読んでいただいた通り、どちらにも一長一短あるので自分にあった方でいいと思います。じっさい、僕の周りにも朝型で合格した人も夜型で合格した人もどっちも同じくらいいます。
自分はどちらかを決めて、とりあえず1ヶ月実行してみてください。「これ、無理だな」と思ったらまたその時考えましょう!