大学の学部別で年収はどのくらい変わるの? 理系・文系それぞれ見てみよう

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大学を選ぶときや進路のことについて考えるとき、気になるのが学部別年収です。

やりたいことをやるというのも大切ですが、やっぱり将来のこともしっかりと考えておきたいですよね!

 

そこで、この記事では学部別の年収のランキングと、それについて現役の大学生が思うことをいくつか挙げてみたいと思います。

  • 文系・理系を選択する人
  • どの学部に行こうか迷っている人

などはぜひ参考にしてみてください!

 

ちなみに、最近は文系や理系に囚われず、融合する分野で活躍する人も増えてきました。

将来、やりたいことがわからない人は「年収が高いから」という理由ではなく、自分に興味のあることなどをしっかりと見つめ直してみることをお勧めします!

 

理系か文系か、それが問題だ

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さて、まずは大まかに理系の年収がいいのか、文系の年収がいいのか比べてみましょう!

同志社大大学と立命館アジア太平洋大学の研究者に京大経済産業研究所が加わって、学術調査を実績行われた調査によると…

 

平均年齢46歳の男性の場合では、文系の出身者で平均年収が約559万円で、理系出身者は601万円と、50万円近く理系の方が高いことがわかりました。

いぶき
これは結構な差じゃないですか?

 

年収で50万円も差があるということは、定年まで働くとして「1,000万円」くらい差があっても不思議ではありません。

平均でこれだけの差があるというのは、驚きですね!

 

ポイント1

全体的にみると、理系の方が文系より平均年収が高い

 

さて、一口に理系、文系といっても先行分野や学部も気になりますよね…そこで、今度は学部別のデータを調べて見ました!

 

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学部別の年収ランキング

年収ランキング(生涯の平均年収ランキング)です!

ケメ子
2017年のデータなので、比較的新しめです。

 

順位 学部名 平均年収(万円)
1位 医・歯・薬学 506
2位 理・工 495
3位 経済・経営・商 480
4位 法・政治 476
5位 情報 471
6位 農・獣医・畜産 423
7位 教育 416
8位 スポーツ・健康科学 407
9位 国際 402
10位 社会 394
11位 文・人文 389
12位 芸術 383
13位 環境 382
14位 外国語 376
15位 看護・保険・福祉 353
16位 観光 340
17位 家政・生活科学 322
18位 心理 290

(キャリアパス調べ)

※理系は青で、文系は赤で薄く色をつけてあります。

 

みてもらうとわかる通り、やはり理系が上位に食い込んでいることがわかります。

逆に、こうやってみると文系の職は平均年収が高いものもありますが、低いところがかなり低くなってしまっています。

 

年収で考えると、文系の人は学部で差がかなりあることがわかります。

 

学部別の年収ランキングから考えられること

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それでは、これから上の表について考察を加えていきたいと思います。

 

考察ポイント
  1. 理系の中では、医科歯科が一強
  2. 文系といっても色々
  3. 専門スキルが高いと年収が高いのか?

 

医科・歯科が一強

いぶき
やはり、医学部や歯学部は強いです。

先ほどの表では「医学部・歯学部・薬学部」の3つを合わせた年収だったのですが、おそらく、医学科だけを取り上げると 平均で800万くらいいくのではないでしょうか?

 

そのほか、まぁ薬学もこのところ人気な学部で、かつ年収も高いみたいです。

まぁ、将来的にも高齢化が進めば医者や薬学の需要はたくさんありそうなので、人気があり、年収が高いのもうなずけます。

 

また、日本はバイオ関連が強いということもあって、医療機器や創薬の分野では世界をリードしている国の一つのため、年収は高くなっていくのかもしれません。

いぶき
そう考えると、看護・保険・福祉の学部の年収が低いのが気になりますね。

 

看護・福祉系は今の所、病院だったりの給与体系が厳しいので薄給のイメージが強い気がします。

 

それ以外の理系の学部をみてみると、意外にも差がついていないことがわかります。

これは、理系は基本的に社長になったり重役になるイメージがないので今度は会社の給与しだいということになるのではないでしょうか?

 

ポイント2

理系の中では、医学部以外はほとんど給料に差がない

 

文系といっても色々

「文系より理系の方が年収がいい」とはいったものの、文系は幅が広いのであまりひとくくりにしない方がいいかもしれません。

特に、文系で目立ったのは経済・経営学部と法・政治の二つですね。これを見ると、やっぱり会社の重役になったり、役員に選ばれたり、もしくは政治関係の人たちが給料をもらっているような気がしてきますね…

 

ポイント3

文系の中では、「経済・経営・商学部」と「法学部」が給料が高くなっている

それ以外の学部は、ちょっとずつ差があり、トップと最下位の差が200万円近い

 

少し意外だったのは、芸術学部の年収がそこそこの位置にランクインしていることです。

ケメ子
芸大の友達なんかは、「就職きついー」とか、「給料低いー」とか言っているイメージだったのですが…

もしかしたら、本当に一部の人が平均年収を引き上げているのかもしれませんね…

 

また、教育学部の位置がいいのにも気になりました!やはりこれは公務員や、私立の中高の先生たちの影響でしょうか?それ以外、教育学部って何をしているのかイメージにないのですが…

 

とにかく、文系は学部によって年収はかなり差があることがわかりました!

 

専門スキルが高いと、年収も高くなる

年収ランキングを見ていて思ったのは、「何か専門的なスキルを持っている」と年収が高いという傾向です。もう少し言えば、何を学んでいるか、何をやっているかが明確にわかる学部ほど年収が高いような気がします。

 

例えば、医学部は医療、理工学部はロボットや電子機器をいじっているイメージがありますし、経済は経済学、情報はプログラミングなど…

でも、逆に心理学や環境学部などは一見何をやっているか分かりません。つまり、これは馴染みがないということでもあります。

 

そういう見方をしてみると、年収のランキングは文系・理系に関係なく、「ランキングの上の方はパッと見て何をしているのかわかりやすい」学部がランクインしている気がしますね。

 

この考察はあっているのかはわかりませんが、現実にかなり近いんじゃないかなぁ、と思います。

 

最後に:年収は1つの目安として押さえておく

以上、学部の年収をまとめてみました。

ポイントは、

  1.  理系の方が文系よりも年収が高い(傾向にある)
  2. 理系の中では、医学部がダントツでそれ以外は横一線
  3. 文系は、経済・法が強く、それ以外もかなりバラバラ

 

です。

 

最後に言っておきたいのですが、これはあくまで一般的な話です。例えば、環境学をきわめた人とかだったら、もしかしたら年収はズドーンと高いかもしれません。

なので、あくまで “平均” のデータであることを頭に入れておいてください。

 

また、大事なのは年収が全てではないこともしっかりと押さえておく必要があります。

ケメ子
ん?例えばボーナスとか?

そういうことではありません。

 

大事なのは、やっていることが自分に合っているか、もしくは自分がそれを好きかどうかです。年収だけで学部を決めたり、年収という物差しだけで学部を決めるのは浅はかです。

「これが学びたいからあの学部に行くんだ!」、「大学ではあの学部にいってこれを学べたからよかった。」という気持ちがあればいいですね!

 







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