高校生ならいずれは文系か理系かに進路を決めなければならない時がくると思います。この選択次第でその後の高校生活や進路が分かれていきます。
ですが、高校生のうちは正直いって理系や文系といってもせいぜい「数学をやらないのが文系」という程度の理解なのですはないでしょうか?そんな時に文理選択といってもあまりいいチョイスができないと思います。
そこで、この記事では文系と理系のそれぞれの特徴や違いを紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください!
目次 (クリックでジャンプ)
文系の特徴
まず、文系と理系の特徴から見ていきたいと思います!
文系の学部では、人文系と言われる分野を専門に勉強します。教科でいうと、国語、英語と地歴公民、そして倫理学や心理学など多岐に渡ります。
文系だからといって数学をやらないわけではない
文系は数学をやらないと思っている人がいるかもしれませんが、そんなことは決してありません。経済学部に入ると専門で数学をやるところもありますし、教養学部などでは数学の授業があるところもあります。
ただ、もちろん理系に比べれば数学は圧倒的に少ないのは確かです。
なので、数学を絶対にやりたくない!という人は法学部や外国語学部などの学科に進学することをお勧めします。
文系の方が授業が楽というのは嘘?
高校生の中には「文系の方が授業が楽!」と思っている人もいるかもしれません。確かに、その傾向は強いです。
遊んでいるサークルには文学部や経済学部の人が多いですし、授業数も課題も文系の方が少ないと思います。
ですが、これは別に「文系に入ったからテンションアゲアゲな人しかいない」わけではないですし、文学や経済学を真剣に勉強していないわけではありません。
文系の最大のメリットは?
文系に進学する最大のメリットとしては、ある程度自分のやりたいことが自由にできることだと思います。
バイトやサークルに勤しむ人もいますし、留学や学外の活動の時間を取ることもできます。
もし勉強以外にもやりたいことがはっきりしているのなら文系の方が自由な時間は確保できるかもしれません。
文系のデメリットは?
文系のデメリットとして、就職活動が長くなることがよく挙げられます。早い人は3年生の夏から、1年くらいかけて行う人もいます。
これに対して、理系は研究室からの推薦も含めるとパッと終わらせる人が多い印象があります。これについては個人の成績やどの大学に行くかもあると思います。
理系の特徴
次は、理系の特徴についてです。
理系の学科は主に自然科学を扱うところが多いです。科目は数学と英語、それに自分の専門の理科系の教科です。
理系って英語が必要なの?
文系は数学をやらないのに理系は英語をやるのは不公平な気がしますが、理系も英語は必須です。やらない大学はほぼないといってもいいと思います。
理由は簡単で、将来必要になるからです。
理系は将来英語で書かれた論文を読んだり、英語でディスカッションをしなくてはならなくなる人が多いです。すごいところだと英語で授業をしたりするようになります。
なので、むしろ文系より英語を使うことになるかもしれません。
理系は女子がいないって本当?
いないこともないかもしれませんが、一般的に理系の方が女子が少ないと言われています。
ただ、最近はリケジョといって女子の理系進出も進み始めてます。過去のデータだけをみて判断する必要はないと思いますよ。
理系のメリットは?
理系のメリットとしては、一つのことに集中的に取り組める点です。理系は専門はどちらかというと狭く、深くなので一つのことを突き詰めることができます。
なので、色々手を広げるのが苦手な人やとことんまで突き詰めるのが得意な人は理系の方が向いていると思います。
理系のデメリットとは?
理系のデメリットは、やはり忙しいことでしょう。2年生の後期あたりからグッと忙しくなることが多いです。
途中から全然遊べなくなることがあります。アルバイトしてサークルして遊んでさらに勉強まで… というのはおそらく手が回らなくなります。
就職活動が楽ってほんと?
楽かどうかはわかりませんが、研究室推薦で就職先をサクッと決める人が多いのは確かだと思います。
また、文系は大学生のうちからインターン(職業体験) に行く人も多いのですが、理系の人はそこまでそういうことをしません。
なので、その意味では大学生の後半の方は時間があるかもしれませんが、そのかわり理系は研究室に配属されたり卒業論文で忙しくなります。
文系に向いている人は人と関わるのが好きな人?
文系の教科で最も注目するべきは人との関わりだと思います。文系の教科は英語にしろ歴史にしろ “人間” と切り離すことはできません。
その意味で、文系に向いているのは人と関わるのが好きな人という印象があります。
また、将来やりたい職業が弁護士や公務員などの人は文理でいったら文系出身の人が多いです。他にも会社の経営者や営業は文系の出身であることが多いです。
理系に向いている人は研究者タイプの人?
よく言われているのが、「理系に向いているのは研究者タイプ」の人です。これはあながち間違ってはいないと思います。
というのも、ほぼ全ての理系の学部で研究をしていて、その結果を卒業論文にしてまとめます。イメージでいうと化学の実験をレポートにまとめる感じです。
また、先ほども触れた通り専門的な知識を深く学ぶことになるので、一つのことを深く掘り下げていくのが好きな人もいいかもしれません。
最後に:最終的にどちらもやる必要がある
高校生のうちに理系・文系を選択しますが、それがずっと続いていくわけではありません。最終的に必要になるのは「どっちも」です。
なので、別に「今点数が取れる科目」を選んでおいて、あとからやりたいことを見つけていくというスタイルでもいいと思います。
ただ、どちらにしろ理系か文系を選ばなければいけないと思うので後悔のないようにしっかり考えて選んでみてください!