小・中学生になってくると、子どもが
と言ってくること、ありませんか?
そして、そんな質問に対し、答えに詰まってしまう自分がいませんか?
この記事では、そんな子どもの「勉強する意味あるの?」という質問に対して、きちんと答えられるようになるために知っておきたいこと、返す言葉をご紹介します。
目次 (クリックでジャンプ)
まずは状況を確認する
さて、子どもに「勉強ってする意味あるの?」と言われた時にまず確認しなければならないことは、
子どもが単に勉強したくないだけかどうか
です。
単に勉強したくないだけの時は、真剣にあーだこーだいうと、完全に逆効果。
ってなります。
だから、もし「あー、煮詰まってるなー」と思ったら、
みたいなテンションで話を逸らすと良いでしょう。
ふざけてるみたいですが、かなり真面目に言っています。
僕も子どもの頃に一番親にイラっとしたのは、意味のわからないタイミングで真面目モードに説教された時です。
だから、(ちょっと難しいですが) 真剣度を測るというのが結構大切になります。
ビミョーな時は、「なんでそう思うの?」と聞き返してみるといいでしょう。
聞き返した時に「なんとなく」と答えたら、ほぼ100% の確率でそれは “雑談” です。
お説教を始めないようにしましょう。
勉強する意味があるのかどうかについて
では、具体的な受け答えをする前に「勉強をする意味があるか」どうかについてですが…
これは完全に「勉強する意味」はあります。
ここは親がブレてはいけないところです。
いくつか例を挙げてみます。
- お金を稼げる (職業に就ける)
- いろんな情報を取捨選択できる
- 学び方を身につけられる
- 本を読めるようになる
- 生き方の選択肢を持つことができる
etc…
ざっと思いつく限りあげても、このくらいは出てきます。真剣に考えれば、あと10個くらいは出てくると思います。
まぁ、普通に考えても、勉強をした方が良いことは経験でもわかると思います。
だから、ここでの問題は「勉強をする意味があるのか?」ではありません。
問題は、“勉強をする意味があるが、それをうまく子どもに伝えることができるかどうか” です。
そして、これが難しいポイントなんですよね。
子どもも、おそらくかなりの確率で、「勉強する意味」があることはわかっています。(だから学校に行ったりしたり、勉強をしているわけで…)
なので、一般論として「勉強をした方がいい職に就ける」みたいなものは、わかってる可能性が高いんです。
だから、個人的には「勉強すればいい生活ができるよ」みたいな答えは逆効果にしかなりません。
一番大切なことは、具体例を挙げることができるかどうか
そこで大切なことが、「いかに具体的な話ができるかどうか」です。
「勉強の意味がわからない」という子どもの心境的には、
という感じ。
なので、それに対する返答としては、なるべく具体的に答えて挙げるといいでしょう。
例えば…
- ケーキ屋さんだって、料理に使う調味料などの化学式を知らなければ自分でレシピを作れるようにならない
- サッカー選手になりたい時に、英語ができないと海外でプレーできない
- 会社のリーダーになるためには、国語をたくさん勉強して人の気持ちを理解することが必要だ
- やりたいことがないなら、勉強して偏差値の良い大学に行くのがいいんじゃないか
こんな感じで、
具体的な状況 + それに必要な教科
のように、やる気をアップさせてくれるような説明をするととっても効果的です。
また、この時にできるだけ「自分で気づかせてあげる」ことも重要です。
例えば、「〇〇には本当に勉強が必要ないかな?」みたいに聞いてみるといいでしょう。
そうして、子ども自身に「勉強してみるかぁ…」という気持ちを掴んでもらうことができれば、しめたものです。
子どもが勉強するようになる魔法の言葉 10選
では、ここで子どもが勉強しだすための魔法の言葉を10こ紹介したいと思います。
ここで紹介する言葉は、あくまで参考程度に使ってみてください。
- 勉強すると、将来やりたいことがたくさんできるよ
- 勉強していると、いろんなものの見方ができるよ
- 何をやるにしても、勉強することは必要だよ
- できるようになったら、きっと楽しいと思うよ
- あともうちょっとやったら、何か新しいことが見えてくるかもよ
- 私も昔はそう思ったけど、今は勉強が大切だってわかるようになったよ
- 大人になっても、勉強することばっかりだよ
- 本当にやりたいことが見つかった時に、役に立つよ
- やったらやっただけ評価してくれるものなんて、そうそうないんだよ
- 勉強が楽しくなるように、工夫してやってみたら?
これは、僕の両親がよく言ってくれた言葉です。
僕は、今ではかなり勉強が好きな方ですが、中学の頃は勉強はほとんどやっていなくて、まさに「なんで勉強なんてするんだろう?」と思っていました。
でも、両親がこんな感じで声をかけてくれたので、(ブツブツ言いながらも) それなりに勉強することができました。
今、僕は小学生・中学生の勉強を見ることがあるのですが、今度はこっちの立場なんだなと思いながらこうした言葉をかけるようにしています。
皆さんも、ぜひ優しい声かけをしてみてください。
まずは自分も勉強してみよう
最後になりますが、「勉強する意味あるの?」って聞かれた時に、返してはいけない言葉がなんだかわかりますか?
それは、
- 大人になったらわかるようになるよ
- 子どもなんだから勉強しなさい
といったようなものです。
こうした言葉をかけると、子どもは「大人になったら勉強しなくていいんだ…」と思うようになります。
でも、そんなことは… ないですよね?
勉強は一生続いていくものです。
だから、まずはこうした言葉を使わないこと。
そして、大人も勉強することが大切です。
子どもは、大人の色々なところを見て学んでいます。
子どものいいお手本になれるように、自分も本を読んだり資格などの勉強をしてみてください!