英単語帳を探している人や、受験英語、TOEIC、TOEFLなどの英語の試験を受けた人ならば、誰しも聞いたことがある単語帳といえば、『Duo3.0』ではないでしょうか?
Duo3.0 は日本のみならず、海外でも高い評価を受けていて、僕も受験やTOEFL受験などで大変お世話になりました。
そこで、この記事ではDuo3.0の効率的な勉強法や英単語の効率的な覚え方について紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください!
目次 (クリックでジャンプ)
Duo3.0 とは?
英単語を覚える上で最も効率の良い方法は何か?
ということがよく議論されるのですが、今回紹介する『Duo3.0』はその1つの模範解答ではないかと思います。
その方法とは…
ズバリ、「文章を丸々覚えてしまうこと」です。
Duo3.0 では、560の英文に重要な単語が全て詰め込まれています。これを全て暗記することによって、その文章に含まれている英単語の意味や用法を覚えてしまおうということなのです。
今、Duo3.0 はAmazon で最も売れている英単語帳の一つとなっていて、レビューを見てみても高い評価が並んでいます。
Duo3.0 はどのレベルまで使える?
Duo はどのくらいのレベルまで通用するのでしょうか?
Duo3.0 の前書きには、こう書いてあります。
大学入試(偏差値) | 8 ~ 65程度 |
英検 | 準一級 |
TOEIC®︎ | 600 ~ 800点 |
TOEFL (iBT)®︎ | 60 ~ 90点 |
上記のテストで英単語に困ることはないと書いてあるので、他に文法や長文読解の知識をつければ点数はさらに上がっていくと思います。
「ターゲット1900」や「キクタン」など他の有名参考書と比べても遜色ないと言えるでしょう。
どのくらいの時間がかかる?
では、Duo3.0 をやり終えるまでにどのくらい時間がかかるでしょうか?
もちろん、個人のペースや現在の実力が違うのでなんともいえませんが、例えば1日2セクションやればとりあえず2週間で終わる計算になります。
その後で2周目、3周目をやるとしても、CDなどを効率的に活用すれば1ヶ月で大体の暗記、3ヶ月あれば丸々知識を頭に詰め込めると思います。
Duoとは、英語で「二重奏」という意味があります。このタイトルには、「英単語と英熟語が1冊に美しく融合された単語帳」、というメッセージが込められています。
Duo3.0 の特徴・メリット
では、ここからはDuo3.0 の特徴について紹介していきたいと思います。Duoをやろうかどうしようか迷っている人は、じっくりと読んで迷っているものと比較をしてみてください。
英単語を文章で覚えられる
まず大きな特徴としては、やはり英単語を文章で覚えることができるという点です。
文章で覚えると、3つの大きなメリットを得ることができます。
1つは、英語の用法を自然に身につけることができる点です。文章をそのまま覚えるので、熟語や文法などが無意識レベルで頭にインプットすることができます。これにより、速読も可能になります。
2つめは、英作文に強くなることです。英作文では「いかに例文を覚え」て、「それを応用して文章を書くことができるか」が大切になります。なので、Duoで例文を覚えてしまえば、あとは単語を変えるだけで英作文が書けるようになるのです。
実際、英作文が難しいと言われている京大ですが、京大の友達にはDuo3.0 を使っていたという人がたくさんいました。
3つめは、例文が非常に面白いという点です。
例えば、こんな文章があります。
When Nick and I cheated on an exam, I was suspended from school. As for Nick, he got away with it.
(ニックと僕がテストでカンニングしたとき、僕は停学処分。ニックはまんまと逃れた。)
この英文では、cheat(騙す)、suspend(吊るす、停学処分にする)、as for … (~はというと)、get away with (~の罰をまんまと逃れる) といった英単語を覚えられます。
でも、それ以上に英語の文章が面白くないですか? この文章はネイティブの英語のプロたちによって真剣に考えられているのですが、どこかユーモアを感じさせます。
こうした理由から、Duoは面白く、生きた英語を覚えられるのです。
音声もあるから効率的
例文を暗記するといっても、
と思う人も多いと思います。そこで活躍するのが、付属のCDです。このCDが、実はめちゃくちゃ役に立つのです。
例えば、空き時間や移動中・通勤通学の時に聞けば、いろんな時間を有効に使うことができます。ベッドの上で寝る前10分だけでもいいかもしれません。
また、この音声で覚えてしまえばリスニング対策になります。
最近有名になった「キクタン」もこのような使い方がされることが多いですが、Duo3.0 も同じように聞きながら覚えるということもできるのです。
見出し語の解説が豊富で丁寧
文章で覚えるとついつい1語ごとの理解が浅くなってしまうと思われがちですが、Duoはそんなことはありません。
みてください。この解説の豊富さ。他の参考書にも全く引けを取っていません。むしろ、例文を合わせればDuoの方が優っているともいえます。
また、アメリカ英語とイギリス英語の使い分けやformal とinformal の区別など丁寧で繊細な解説も期待できます。
この辺りの知識は、大学受験を終えた今でもお世話になっています。長く使える単語帳としてもオススメです。
Duo のデメリット
これだけのメリットがあるとはいえ、もちろんデメリットもあります。
それは、「英文法を覚えるのには不向き」ということです。
Duoは “英単語帳” なので、細かい文法知識を全て覚えるには向いていません。他のブログなどで「Duoさえあれば英単語+文法がマスターできる!」と書いてあったのですが、レベルが上がると通用しなくなるので注意が必要です。
また、どの単語帳にも言えることですが、英単語帳を1冊やればもう覚えなくていいということはありません。
なので、1冊やり終えたら次の参考書を探したり、文章で新たに出会った単語を覚えていく努力は怠らないようにしましょう。
Duo3.0 の効率的な使い方
では、いよいよ効率的な使い方についてです。これは僕のオリジナルですが、自分ではかなりいい線いっているのではないかと思っています。
1. 音読してリズムを覚える
まずは、「音読」です。
英語に限らず、語学で大切な勉強といえば、「音読」です。これは間違いありません。
だからとにかく口を動かしましょう。最悪、意味はわからなくてもいいので、文章に慣れましょう。
この時にCDを聴きまくるのもいいでしょう。リズムや英語の感じを体に染み込ませてください。
2. それぞれの単語の意味を覚える
とりあえず音読したら、今度はそれぞれの単語の意味を覚えるようにしましょう。
例えば、以下のような文章だったら…
- look down on ~ :~を見下す
- come from ~ :~の出身である
- rural :地方の(田舎の)
というように、単語1つ1つの意味を確認していきます。
ここで、わからない単語にチェックなどをつけて、後で重点的に確認をするとより効率的です。
3. 英語の文章と日本語を一対一対応させる
単語の1つ1つの意味を確認したら、今度は文章の英語と日本語を対応させていきます。具体的には、
Nick looks down on anyone who comes from a rural area. を見たら、「ニックは地方出身者なら誰であろうと見下している」という役が出てくるようにします。
時間がある人は、これとは逆に、「ニックは地方出身者なら誰であろうと見下している」という日本文を見て、Nick looks down on anyone who comes from a rural area. が出てくるようにもしてみましょう。
この “逆” をする人は意外にも少ないのですが、やっておくとより深い暗記につながるだけでなく、スピーキングやライティングの時に英語が「スッと」出てくるようになりますよ!
4. 単語の細かい意味を覚える
さて、文章を暗記したらそれで終わりというわけではありません。さらに細かい単語の意味や用法を覚える必要があります。
例えば、
「look down on ~」が「~を見下す」という意味だとしたら、同じような意味の単語(despise ~) や、逆の意味の言葉(look up to ~ , respect, admire)といった言葉を覚えていくようにしましょう。
これをすることによって、自分のボキャブラリーの幅が格段に広がります。これは1周目以降でもいいので、必ずやるようにしてみてください!
5. 1~4を繰り返す
以上の1~4 を、何回も繰り返しましょう。何周もやるのは大変で時間がかかりますが、そのぶん頭にしっかりと単語が残るようになります。
また、この時に単語カードを使ってみてもいいでしょう。例文が載っているので覚えるのにはぴったりです。
Duo3.0を使っている人の評価・口コミ・レビュー
ここまでは「僕の」個人的な感想でしたが、Duo3.0を実際に使っている人の感想はどうでしょうか?
Amazonレビューなどを見ると、やはり高評価をつけている人が多いですね。547件のカスタマーレビューで星は4.7です。(2019年4月現在)
2018年5月29日
形式: 単行本(ソフトカバー)Amazonで購入
このような意見が目立っていました。
また、Twitter などでも比較的「役に立った!」という声が多いですね。
Duo3.0
平日は1セクションづつ
休日2日で5セクション復習復習からが本番
— 銀虹(ギンコウ)@兼業投資家 (@ginkoinvest_s) March 24, 2019
DUO3.0届いた
勧めてくれた人がCDは復習用のだけで良いと言ってたから基礎用CDは買わなかった。
言われるがままやってみる。
— スギナ💟勉強中 (@SOLARIS2018GO) December 5, 2018
Duo3.0 の次はリンガメタリカがおすすめ
以上、Duo3.0 の使い方と勉強法でした。好き嫌いがあるので実際に使ってみて決めればいいと思います。僕は結構好んで使っていました。
最後に、「Duoの次は何をやればいいの?」という人におすすめの単語帳を紹介して終わろうと思います。
それが、「リンガメタリカ」です。
リンガメタリカの特徴
リンガメタリカは、「経済」や「倫理」などのテーマ別の文章と単語を掲載している単語帳です。
ちょっと専門的な単語が出てくるのが特徴で、Duoや他の参考書に載っていないものも多くあります。
なので、TOEFLやTOEICなどといった外部の試験や、普通の単語帳を終えた受験生に親しまれています。
適度に英文(確か700 ~ 800 words くらい)があるので、英文読解の練習にもなります。
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