大学院って未知の世界すぎて、よくわからないことも多いと思います。
僕も、大学3年生の時まで研究室のことなんてさっぱりわからなかったし、まして院試なんて知識ゼロでした。
この記事では、大学院の院試について、いつから勉強したのかや勉強法、注意点などを書いていきたいと思います。
過去の自分が知りたかったことなどを主にまとめておくので、院試を受ける人や大学院に興味のある人はぜひ参考にしてみてください!
京都大学工学部→京都大学院の工学系 (理系)
バリバリの内部生ですが、外部の人が受ける際の注意点などもしっかりと書いていきますよ!
目次 (クリックでジャンプ)
大学院入試の特徴
まず、大学院入試、通称 “院試” の特徴をまとめてみたいと思います。
僕が感じた院試のざっくりとした感触は、以下の3つです。
- 内部生に有利
- 落ちたら即ニート生活
- 想像以上に “自分との闘い”
それぞれについてもう少し詳しく説明したいと思います。
1. 内部生に有利なのは間違いない
当たり前ですが、院試は内部生に圧倒的に有利です。
なぜかというと、内部生には以下のようなメリットがあるから。
- 大学院の過去問が入手しやすい
- 研究室の先輩などに質問できる
- 教科書や先生の問題傾向を見る事ができる
つまりは、ロンダリング(という言い方はキライですが) しようと思っている人にはちょっと厳しいという事です。
この辺りの対策については、もう少し後で触れたいと思います。
もちろん、こういうところが全てではないですが、あくまで最大公約数の話をしています。
2. 落ちたら即ニート生活が待っている
2つ目の特徴としては、大学院の院試一本で望んだ場合、「落ちたら即ニート」です。
これは大学入試もそうだったかもしれませんが、あの時は、滑り止めの大学だったり、落ちても「浪人生」という肩書きになったりといろいろなセーフティーネットがありました。
警察に捕まったら、「22才無職」とか報道されてしまいます。
というのは冗談としても、プレッシャーはかなりのものでした。
3. 院試は ”自分との闘い” である
そして、最後の特徴が “自分との闘い” であるという事です。
院試は、想像以上にモチベーションが上がりません。
高校の時は、なんだかんだ親や先生、同級生たちの励ましやら競争意識やらのおかげでなんとか自分を制してこれました。
でも、院試ではそれがありません。
大学時代に自堕落に浸りきった僕からしてみれば、院試はまさに地獄。しかも、ちょっとスマホをいじればYoutube という最強の暇つぶしがあるのです。
ぶっちゃけ、勉強するのがかなりしんどかったです。
一方で、落ちたらニート。他方では全然勉強しない自分。この矛盾に心がギリギリとやられていく。
卒業単位を残していたり、就活と院試対策を同時並行で進めていたりすると、それよりももっと大変になります。
絶対にするべきなのは、研究室訪問
さて、それでは院試勉強の進め方などについて解説していきたいと思います。
まず、絶対にするべきなのは、「気になった研究室は片っ端から訪問する」ことです。
この記事を読んでくれている人が大学の何年生かはわかりませが、大学院や研究室をよく知らない、という人が大半なのではないでしょうか?
そういう人は、兎にも角にも研究室を訪問してみるべきです。これは、別にどの大学院でも(大学生は、自分の大学でも構いません。)
ポイントとしては、いくつかの研究室を訪れること。2つ、3つと見ていくうちに、
- 自分のやりたい事ができそうか?
- 教授と生徒の関係性はどうか?
- 院生の顔色は良いか?
などが分かってきます。
いくら良いテーマを扱っている研究室でも、自分に合うか、合わないかというのはかなり大切です。
せっかく院に進学しても、「思ってたんと違う…」とならないようにしっかりとチェックしておきましょう!
いつから勉強を始めたのか?
では、具体的な勉強の話に入っていきたいと思います。
まず、多くの人が気になるのは、「いつから勉強を始めたか」ではないでしょうか?
これは、英語は含まないのですが、内部生の多くの人は2ヶ月前~3ヶ月前くらいに始めていたと思います。
理由は簡単で、そうしないと途中でダレてしまうからです。特に内部生の場合は定期テストなどでやっていた事が院試に出るのでこのくらい前からで大丈夫なのです。
では、外部生の場合はどうでしょうか?
知り合いに聞いたところによると、半年前~4ヶ月くらい前にはもうかなり本気で勉強していたそうです。
これも人によって違うと思いますが、外部生はやらなきゃいけない事が多いのでかなり大変な人が多いという事です。
- 研究室を探す
- 院試の情報を集めて、出願
- 自分の卒論や就活
- 院試の科目で、自分が履修していない教科の勉強
こうした事をやらなければいけないので、外部生は早くから勉強している人が多いみたいです。
大切なこと:語学は早くからやっておく
次に、院試で大切な語学について。
僕が受験した京都大学は英語はTOEFLやTOEIC などの外部のテストで代用できました。
他の大学院も同じような感じだと思うので外部のテストについて書いてきます。
はっきり言って、この語学はかなり重要です。なぜかというと、内部生は、舐めきっているからです。
まぁ、これは京大生だけかもしれませんが、みんな「語学では差がつかない」と思っています。
なので、外部生はチャンスです。
院試では、1点を争う事はあまりない、と思っている人が多いかもしれませんが、際どくなった時や人気の研究室の争いではかなり重要になってきます。
また、英語は大学院に入っても絶対に使うのでやっておいて損はありません。
特にスピーキングやリスニングなどを、大学入試であまりやっていなかった人はぜひ集中して取り組んでみてください!
専門科目は、教科書を知っておくとベスト
続いては専門科目についてです。
専門科目は、大きく分けて「基礎科目」と「専門科目」に分類されると思われます。
理系で言えば、
- 基礎科目:数学
- 専門科目:電磁気、材料力学、流体力学、量子論など
文系で言えば
- 基礎科目:第二外国語
- 専門科目:認知心理学、ギリシャ考古学、現代思想史、ミクロ経済など
になると思います。
このうち、特に注意して対策を進めたいのが専門科目の方です。
その理由は、院試は各学校の先生たちが作るので、特徴がある問題が多いからです。
例えば、電磁気でなら「先生が好きなビオ・サバールの法則」が毎年出題されていたり、現代思想史なら先生の専門のコジェーヴが出題されやすい、と言った感じです。
このように、学校や先生によってクセが強い問題が多いので、早めの対策が必要な場合があります。
なので、できるだけ早めに過去問を入手し、解答を作っておくようにしましょう!
また、外部生はできるだけ「内部生がどんな教科書を使っているか」をチェックするようにしてください。
内部生の知り合いがいない場合などは、どうにかして接触を図るようにしてみましょう。
※もっとも有効な手段としては、研究室見学に行った時に見せてもらう事だと思っています。
【注意】勉強代はケチるなかれ
最後、これは個人的なアドバイスになります。
僕は、大学生になってカフェやチェーンレストランなどで勉強をしていました。
ただ、院試勉強ではどうしても出費がかさんでしまうので、最初の方は図書館や自宅で勉強するようにしていたんです。
でも、途中からかなり効率が落ちてしまって、一人でYoutube やブログを書いたりしてしまいました。
なので、途中から「お金のことは気にせずに勉強しよう!」と決めてバイトもせず、ただひたすらに勉強していました。
また、院試前はご飯作ってる余裕もなかったので、外食も増えました。さらに出費がかさんでしまいましたが、その分勉強はかなり捗りました。
なので、院試勉強で後悔している部分があるとすれば、最初からお金をガンガンつぎ込んでいればよかったな、ということです。
院試前の1ヶ月は、自分の優先順位は勉強が一番になると思います。
もしこのブログを読んでくれている人が大学の2年生、3年生なら今のうちにバイトなりなんなりで “院試貯金” をしておくといいと思いますよ。
最後に:京都大学院について聞きたい人は、 DMへ
以上、院試勉強を終えた今、注意しておきたいことをメモがわりにまとめてみました。
まとめると、
- 院試の情報をかき集める事が重要
- 勉強は3ヶ月前くらいからが目安
- 語学は早めに、専門科目は特徴があるかも
- 院試のための出費はケチるな
という感じですかね。何かあれば、追記していきたいと思います。
また、院試は自分との闘いだ、ということも再度強調しておきます。特にスマホを触ってしまう人は要注意です。
僕は、院試のために「スマホを強制的にさわれないようにするアイテム」を買ってまで、院試勉強に注力しました。
そこまで高いものではないので、この機会に買ってみることをおすすめしますよ!
そのアイテムのレビューはこちら
関連記事:【2000円】強制的にスマホを触らないようにする凄すぎアイテム
ここまで読んでくれた人へ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
もし、外部生で京都大学院への進学を希望している人は、わからないことなどがあればお問い合わせから連絡をいただければ、お話くらいはできるかもしれません。
忙しかったりしたらそれとなく断るので、遠慮なくどうぞ。