「大学受験の勉強をいつから始めればいいかわからない…」という人は多いと思います。
特に、勉強がめちゃめちゃ厳しい高校でもない限り、「今から受験勉強の始まりですよ!」なんてことがなかなか言ってくれません。
僕も、出身高校は国公立に10人行くか行かないかというところだったのでスタートのタイミングはとても難しかったです。(結果、出遅れて浪人して京大に合格しました)
そこで、この記事では受験生の
- いつから大学受験を始めればいいの?
- 友達はもう受験勉強を始めているのかな?
- いつから始めれば周りと差をつけられるの?
というような疑問に答えていきたいと思います。
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今の実力次第としか言えない
さて、結論からいきましょう。「いつから勉強を始めればいいか…」というのは、
が正解な気がします。正直、ひとり一人実力も志望校も違うので一概に言えないんですね。一方で、早く始めればいいかというと、そういうものでもないんです。
でも、それではあんまりなので、客観的なデータをお伝えして、受験勉強を始めるべき時期についてバシッと結論を出していきたいと思います。
客観的なデータを見てみよう
以下は、2016年の1月に「学生の窓口調べ」によって行われたアンケートで、「いつから受験勉強を本格的に始めたか」を調査したものです。
僕がグラフを見やすいようにちょっといじりました。高校1年生、2年生のところは春~夏、秋~冬となっているのに対し、高校3年生では各シーズンごとになっていることに注意してみてみてください。
調査人数を全部足した399人とすると、約1/5 が高校3回生の春から始めていることがわかります。その辺りがボリュームゾーンなのも一目瞭然ですね。
ちなみに、全く勉強しなかった人を除けば、平均もその辺りになります。つまり、まとめると「みんなが大学受験を真剣にし始めるのは、だいたい高校3年生の春」ということになります。
確かに、学年が上がると受験を意識することも多いと思いますし、新しい生活がスタートするのでその時に始めだす人が多いのでしょう。
ただ、ではあなたも「高校3年生から勉強を始めればいいか」というとそうではありませんよね?
春から勉強を始めると遅い? 理由とは
その理由は2つあります。
1つは下のデータを見ればわかります。下の円グラフは、「受験勉強を始めたタイミングが適切だったのか?」についてのアンケートなのですが…
図より、約半数の人が「遅かった」と言っていることがわかります。これは考えものですよね。
もし、春から始めた人が「遅かったなぁ…」と思うのであれば、高校3年生の春前から始めるのがいいのは当然ですよね?
また、理由の2つ目としては、受験はみんなとの競争だということが挙げられます。みんなと同じ勉強をしていたら、合格には足りません。
だから、周りより一歩でも早くスタートを決めたい人は、高校3年生の春より前にスタートを切るといいでしょう。
大学受験を始めるきっかけの例
では、どのタイミングで大学の受験勉強を始めればいいのでしょうか?これも結構難しい問題です。
そこで、ここからは「この時期までに最低このくらいできていればいいんじゃない?」という目安というか、マイルストーンのようなものを書いていきたいと思います。
以下のような人を想定して書いてみました。
- 学校がそこまで勉強の面倒を見てくれない (自称進学校)
- 国公立や私立上位校狙い
- 勉強についていけないわけではないけれど… って人
ぜひ参考にしてみてください。
高校1年生はいろんな経験をしよう
高校1年生から「ゴリゴリに」勉強をすることは全くおすすめしません。
その理由は3つあります。
1つめは、単純に体力が持たないことです。「勉強が大好き!」という人でない限りは3年も勉強漬けになると精神的にもかなり辛いです。
2つめは人生にはいろんな経験が必要(というか、それが人生?) だからです。あなたが第一志望の大学に入るのも、別に「勉強だけをたくさんやりたいから」ではないですよね? 高校で “勉強” しかしないなんて、勿体なさすぎます。
3つめは、高校1年生の時に「受験勉強(もどき)」をしていても、結局それは高校3年生の頃の1ヶ月くらいの本気の勉強ですぐに追い抜けちゃうことが多いからです。
受験生以外はもしかしたらわからない感覚かもしれませんが、受験が迫ってきた時の集中力やパワーというのは普通のそれを遥かに凌ぐものです。
なので、高校1年生の頃はそこまで本気で勉強しても… というのが個人的な意見です。(もちろん、勉強しないでいいとは言ってない。)
という人以外は高校1年生から頑張ることはないと思います。それよりも、部活だったり学外の課外活動などいろんなことを経験するのがいいでしょう。
東進ゼミナールのリサーチでは、難関大学(としか書かれていませんでしたが)に合格した受験生の中で、勉強と部活を両立させていた人は実に80% 以上だったそうです。
どのくらい信用していいのかはわかりませんが、僕も受験生時代はそんなことをしょっちゅう聞きましたし、勉強以外も大切だ、というのは単なる嘘や妄言ではなさそうです。
高校2年生は基礎 & 復習をしっかり
高校2年生にやっておきたいことは、ズバリ「基礎」と「復習」です。
“大学受験” というととても難しいイメージがあるかもしれませんが、実際はそんなことはありません。
大切なのは、基礎と復習です。これらが身についていれば怖いものはありません。
ですが、3年生になって1、2年の復習をするのは大変ですし、何しろ時間がかかりすぎます。
なので、高校2年生で1,2 年の時の総復習をしておきましょう。前期は1年生の復習、後期は2年生の復習など余裕を持って進めると気持ち的にも楽です。
理想としては、「わからないところは無くなった!」と思えることですが、難しいでしょうね。
また、オススメとしては高校2年生の夏以降に模試をいくつか受けておくと、受験生における自分の立ち位置というものがわかってきます。
僕はこれに気がつくのが遅かったのでかなり苦労しました。
あとは、予備校に行ってめちゃめちゃハードに勉強するというよりは、今流行りのスタディサプリ のようにオンライン学習サービスを使ってちょこっと授業を先取りしておくだけでその先がかなり有利に感じます。
今なら無料キャンペーンもやっているのでぜひ初めてみてはいかがでしょうか?
高校3年生は、意外と勢いでいける
高校3年生になったらいよいよ本格的に受験勉強が始まっている必要があります。
ただ、一旦勉強を始めてしまえばやることが目の前にあるすぎるので意外と「どうしよう…」とはなりにくいです。
僕の経験上、受験勉強を始めたての頃はやらなければいけないことややりたいことが山積みなんです。
だから、大切なのは「いかにスタートを切るか」なのです。
このスタートをしっかりと切るためには、やはり先ほども書いたように2年生までの積立が大切なのです。
高校入学から頑張っている人もいる
ただ、1つ注意したいのは「高校入学の時から頑張っている人もいる」ということです。そうした人たちに追いつくには、さすがに「のんびり」と勉強をしていたのでは勝てません。
どうやったらそうした人たちに追いつくことができるかは、こちらのページから当ブログのいろんな記事にアクセスできるようになっています。
関連記事 >>>中学生・高校生が偏差値を “5” 上げるためにこのブログで読むべき記事10選
最後に:始めるのに早すぎることはない
以上、いつから大学受験の勉強を始めればいいのかをまとめてみました。いろんなことを言いましたが、まとめると
- 多くの人が、高校3年生の春から受験勉強を始めている
- そのうち、半分の人が「遅かった」と思っている
- 高校2年生までのうちに、復習と基礎を身につけておこう
勉強は、次の日にいきなり伸びているということはありえません。コツコツ貯めることが絶対的に必要です。
高校2年生までには一通り “貯め” を作っておいて、そこからいいスタートダッシュをきることができるように頑張りましょう!