高校や中学などでは、歴史や生物などいわゆる”暗記科目”と言われる教科の勉強が必要になる場合がほとんどです。しかし、誰もが「暗記が得意!」という人ばかりではありません。むしろ、苦手という人の方が多いような気がします。
僕も、中学校の頃は暗記科目のテストはあまり成績が良くありませんでした。しかし、高校に入って、テスト科目ごとに「まとめノート」を作るようになってからはいい点数を取れるようになりました。
そこで、この記事では、僕が実際にやっていた「まとめノート」の作り方を説明して行きたいと思います。使っている写真は、ちょうど京都大学で試験があった際に作ったものです。
暗記が苦手、学期末にまとめノートを作りたい、という人はぜひ参考にしてみてください。
目次 (クリックでジャンプ)
ノートの作り方
さて、では具体的なノートの作り方です。ステップ順にご紹介。
その1. まず範囲を全体的にさらっと見る
まずは、その教科の全体をざっと掴みましょう。だいたいでいいです。
歴史だったら、「あー、関ヶ原の戦いから、江戸時代が終わるあたりね。」とかで構いません。
そのあと、大まかな区切りをつけましょう。だいたいは先生が勝手に章立てしてくれていると思います。その章を使えば基本的におっけーです。
その2. 重要な部分を書き出す
さて、ここから、主に重要なことを書き出していきましょう。
「重要なこと」の定義はやや適当ですが、身もふたもない言い方をすれば、”テストに出そうなところ“ です。僕の場合は、こんな風に↓聞かれそうな語句とその説明を並べてしまいます。
自分のノートなので、あまり細かいことを気にせず進みましょう。何度かこういうノートをとっているうちにだいたい感覚がわかってきます。
後から色々追加で書き足すので、スペースを広くとっておくことをお勧めします。
その3. 色をつけて見る
色々書き出したら、色をつけていきます。
色をつけるというのは、重要なキーワードを赤色で書いていくことです。時間がなかったら元から赤で書いてもいいですが、後から書くと重要なワードを2回かけてお得です。
その4. 追加で書き足す
その後、追加で色々と書き足していきます。
書き足すのは、主に、
・重要なものを補足する説明
・キーワード同士の関係性
・図やグラフなど
・先生の言ってたこと。参考書の資料や自分で調べたことなど
です。
その5. 暗記する
まとめノートは、書いて終わり!にしてしまうのはもったいないです。書いたものは、必ず後から暗記するようにしましょう。
暗記をしようとすると、足りないものに気が付いたりするのでその時にはまた書き足すと良いでしょう。
重要単語を赤で書いたのは、赤シートなどで隠して暗記に役立てるためです。緑ペンで塗りつぶすのも暗記にはいいです。
これを早い段階で作っておけば、毎日夜寝る前の10分眺めておくだけでもテストでだいぶ楽になりますよ。
まとめノートのポイント
ここからは、まとめノート作りのポイントを解説していきます。ある程度のヒントですので、自分で改善していくことも忘れないようにしましょう。
絵やグラフを入れる
絵やグラフは記憶に残りやすいのでオススメ。しかも、図やグラフを使った問題が出題されるような教科ならば、図を書かない手はありません。
ここで気をつけたいのは、”自分で”図を描くことです。ただ単に教科書の図をコピーするだけでなく、その図が何を表しているのかを意識しながら描くといいでしょう。
また、「落書き」も有効です。僕もよくやっています。今回で言えば、この”カール・ジャンスキー氏”がお気に入りです。こういうのは記憶に残ったもん勝ちなので、下手でもいいのでどんどん書いていきましょう。
自分が見直すものだということを意識する
このノートは、自分だけが見直すものだということを意識して書いてください。これは、もちろん「雑に作るな」という意味ですが、もう一つ、「丁寧に作りすぎるな」ということでもあります。
まとめノートは、究極的には自分で見返すことができれば良いので、あまりにも凝りすぎたりしないように注意してください。
記憶の整理は、フォルダを意識する
これは僕の経験則ですが、物事は「フォルダ」のイメージを持つと記憶しやすいです。具体的には、カテゴリに分けて整理することです。
具体的には、「同じカテゴリのものはインデント(行の頭)を揃える」ことを意識しましょう。これをすると、それぞれの関係性がはっきりして覚えやすくなるし、理解も深まりますよ。
情報量が多くなりすぎないようにする
最後の注意点としては、情報量が多くなりすぎないようにすることです。
たまに、まとめノートなのに、ノートに書いてあることを全てメモっている人を見かけます。でも、それって全部覚えきれる訳でもないし、そもそも暗記できるかと言われたら怪しいところです。
なので、ノートに書いてあることは100%覚えて、それ以外は教科書などでゆるい記憶にとどめる、とかの方がテストでいい点を取れると思います。
ここら辺の感覚はノートを何回か作っておくとつかみやすいです。しかも、出題範囲を正確に読めれば読めるほど、少ない努力量で高得点を叩き出せるようになります。
管理をしっかりする
ルーズリーフは、バラバラになっているのでノートよりもぐちゃっとして管理しにくいです。なので、バインダーを使うか、こういったとめるピンを買うといいでしょう。
まとめノートQ & A
まとめノートに関してよくある質問と、その答えです。
Q. なぜまとめノート?
ここまでで、なぜまとめノートを作るのか疑問に思う方もいるでしょう。書店には問題集が売っているし、わざわざノートにする必要はどこにあるのか気になるのももっともだと思います。
その答えは、ズバリ
・書いて覚える、見て覚える、ができるから
・自分専用の参考書になるから
です。
この記事にも書きましたが、記憶しようと思ったら、書いて、見てのサイクルを回すことが一番です。まとめノートは、書くことで知識を整理し、それを目を使って覚えることができるのです。
また、中学や高校の問題は主に先生が作っています。なので、テストで良い点を取りたかったら先生の出題傾向を調べるのが最も近道なのです。その傾向が最もわかるのがノート。特に、複数クラスを受け持っている先生は、不公平がないようにテストに出る問題は板書をしたものから出題するのが普通です。
なので、ノートをまとめておくことは、最高のテスト対策になるのです。
Q. おすすめの教科は?
さて、以上の理由から、「まとめノート」を作るのにおすすめの科目は、歴史や生物、それに国語です。これらは、ある程度授業でやった内容が出やすいし、穴埋めなどの語句問題も出題されます。
一方、まとめに向かないのは数学や物理などです。これらは問題ごとに数値や考え方が変わるので、計算など手を動かす方がいいでしょう。実際、覚えることもほとんどありません。
また、音楽や美術などでテストがある場合にもノートにまとめは¥るのは有効ですよ。
Q. かかる時間は?
これは、人それぞれです。本当に重要な部分だけをまとめようとすると結構早く終わりますし、付属内容を色々足していくと結構時間がかかる場合があります。
まとめノート作りは、ハマってしまうと人によってはかなり時間を取ってしまうことがあります。テスト期間は、普通はなん科目もテストがあると思うので、使える時間を考えてうまくスピード調整をするようにしましょう。
Q. ノート? ルーズリーフ?
まとめノートと言いつつ、僕はまとめをルーズリーフに書いています。
理由は、ノート1冊分も書かないし、色々書き足したりするからです。こちらの記事に書いた、ノートとルーズリーフのメリット、デメリットを考えて使い分けましょう。
個人的には、やはりルーズリーフがオススメです。
Q. 使う色は何種類?
別に何種類でもいいですが、個人的には3種類です。シャーペン、ボールペン、赤ペンの3つ。
なぜこんなに色を絞っているかというと、
- まとめノートに書いてあることは基本全部重要なことだから
- 持ち替えがめんどいから
です。あとで詳しく書きますが、まとめノートには無駄なことは基本書きません。なので基本スタンスは、「書いたことは全部覚える」です。
しかも、色が増えると持ち替えるのがめんどくさいです。そんな時間があるのなら、1文字でも多くかけって言いたい。
最後に
長くなりましたが、僕なりのまとめノートの作り方をまとめてみました。
これをやれば確実に高得点につながる!という訳ではないですが、僕はこの方法が肌に合っているのか、テストの度にやっていますね。
ちなみに、このまとめの方法は勉強の本ではなくて、アイデアを引き出すための本を読んで知ったものをもとにしたものです。(もう名前は忘れましたが…)
もし、この記事を読んでいる人の中で、暗記科目に弱い人や、体系的に理解するのが苦しい人は参考にしてみて欲しいと思います。大人になってからも、こういったまとめ方をしてとくと便利なので、ことあるごとに見返してみるといいと思います!