勉強では、予習、復習が大切だということはよく言われています。
ところが、実際に予習、復習のやり方を誰かに教わったことがある人はあまりいないのではないでしょうか?
そこで、この記事では予習と復習にスポットを当てて、効果的なやり方、タイミングを解説したいと思います。
やるとやらないとではその効果は段違い。ぜひ体感してみてください。
目次 (クリックでジャンプ)
予習・復習が大切なのは、”反復” することで理解を深めるから
まず、押さえておきたいのが、「なぜ予習・復習をするのか?」ということです。
という意識では、全然足りません。それでは、効果は半減してしまいます。
しっかりと意識してやることが大切です。
では、なぜ予習・復習をするかといえば、ズバリ「何度もやることで、理解を深めるため」です。
予習をすれば、授業の内容をあらかじめ確認できるので、授業中に先生が言っている内容を理解するだけでいっぱいいっぱいになることを避けることができます。
また、復習は授業の理解を深めるとともに、自分のレベルに合わせて発展学習に当てることができます。
つまり記憶を定着させ、さらにレベルアップすることができます。
これが、予習・復習のメリットです!
もし、「予習・復習をどっちもやっていると時間がない」という人がいたら、僕は復習だけをやることをおすすめします。
それはなぜかというと、復習は
- 授業が分からなければ、授業内容の復習を
- 理解できればテスト勉強したり、発展問題を
と、自由度が高いのでやりやすいからです。
予習と復習のタイミングはいつがいいの?
では、「予習・復習のタイミングはいつがいいの?」ということについて書いていきたいと思います。
それぞれにメリット・デメリットがあるので “どの方法が自分にあっているのか?” をしっかりと考えてみてください!
「授業の直前・直後」は思い出しやすい
僕が最も理想的だと思うのは、授業の直前・直後です。
直後というのは本当にすぐのことです。できるなら、次の授業までの休憩時間にやってしまいたいくらいです(実際は無理でしょうが…)。
これはなぜかというと、人間の記憶がだんだん消えていってしまうからです。
そうすると、復習をするときに「あー、これなんだっけ…」と思い出しながらやるので時間がかかります。だから、授業の内容がまだ頭に残っているうちに復習をしてしまうのがベストなのです。
ただ、時間をあけてやったほうが、「いい復習になる」という人も多いかもしれません。
そういう人は、ちょっと間をあけてやるといいと思います。
「1日の終わり、もしくは朝」は時間が取りやすい
ほとんどの人は、この「1日の終わり、もしくは朝」に予習や復習をしているのではないでしょうか?
また、寝る前なので暗記にも最適です。朝方の人は起きてからやるのもありなので自分がどちらのタイプかによってやり方を変えてみるといいでしょう。
1日の終わりや朝の時間に復習をすることのメリットとしては、毎日時間が確保できることです。少しずつコツコツと積み上げることで効果も高まります。
「週末にまとめて」は全体像をつかみやすい
平日は時間が取れず、週末にまとめてやる人もいるかと思います。復習は授業後すぐの方がいいといいましたが、週末にやるのが絶対ダメかというとそんなことはありません。
一般にドカっとやるメリットとしては、全体の流れを抑えることができる点です。特に授業はこま切れでポイントポイントを押さえて話すので、復習で全体的な流れを確認するというのは実はとても大切なことです。
注意するべき点は、一気にやることで量がどうしても増えてしまうところです。
質が犠牲にならないように集中して取り組むようにしましょう。
「テスト期間、学期の終わり」は… 最終手段?
期末や中間テストの時は学期に習ったところから出題されるのが一般的です。そこで、このタイミングで復習する人もいると思います。
復習のタイミングとしては良くはないですが、やらないよりは100倍マシです。
時間がない中で全ての範囲を見直すことは難しいかもしれませんが、それでも “内容の理解”どれだけ時間を当てられるかが勝負になります。
ただ過去問を解いたり問題を解くのではなく、授業の理解→簡単な問題とステップを踏んでいきたいですね。
そのためには、テスト1週間前になって慌てて問題を解き始めるのではなく少し余裕を持って始めることをオススメします。また、暗記物は毎日行うと一夜漬けよりも効果的です。
そういう時は、残り時間などを考えて適切にまとめることが大切です。
- 授業前と授業の後だと、パパッと終わる
- 朝起きてからや夜寝る前は、時間が取りやすい
- 週末にやると全体像をつかめるけど、分量が増えがち
- テスト前にやるのはおすすめしないけど、やらないよりはマシ
復習の具体的な方法
それでは、次に予習と復習のやり方について詳しくみていきたいと思います。
書いていくことは「基本のやり方」なので、これも一回やってみて、その後自分流に変えていくといいでしょう!
①ノート、教科書を完全に理解する
予習の場合は、教科書をざざっと読んで、何についてやるのか、だいたいどんな感じなのかをざっくりと理解しているくらいで十分です。
復習の場合は、まずは授業で扱った範囲において、教科書やノートに書いてあることを十分理解しましょう。”十分”というのはあいまいですが、どのくらいかというと人に説明できるくらいを目指しましょう。
授業では、特に何も考えずにノートを写していたりぼーっとして聞いていなかった部分というのがどうしても出てきます。そういう穴を作ってしまうと次の授業の理解が追いつかないこともあるので全体をしっかり把握しましょう。
②問題を解く
数学や理科系の授業であれば、授業中に出た問題を解き直すようにしましょう。授業でやった問題を解くなんて意味あるの?と思う人もいるかもしれませんが、解き方を手っ取り早く確認するのは問題を解き直すのが一番です。
国語や英語などの語学、もしくは歴史などの教科でおすすめなのは音読です。声に出して読むことで、目で見て、口に出して、耳で聞くことで記憶にしっかりと定着させることができます。
また、予習でもしっかりと問題を解くことによって、”どこが分からないか” を明確にして授業に出ることができます。
さて、ここまで終わったところで授業でやった範囲は一通りマスターできているとします。時間がない人や、普段の授業で熱を入れてやらなくていいやという人はここまででもいいでしょう。次からは発展的な内容を含みます。
③発展問題を解く (復習の時だけ)
さて、いよいよ問題を解いていくことにしましょう。
授業で習ったことを使って問題を解きます。教科書の裏などにある問題でもいいですし、問題集や参考書でもいいでしょう。また、宿題が出ているのならそれをやるのが一番勉強になると思います。
このホームページでも高校受験用のオススメ問題集を紹介していますが、別にどれでも構いません。学校で買った問題集とかは授業しんどが近くていいんじゃないでしょうか?
もし迷うなら、それぞれの教科の先生に聞けばどれがいいとか教えてもらえると思います。
④暗記するものをもう一度
最後に、暗記ものをもう一度頭に入れる努力をしましょう。何回も何回も復習することで記憶に残りやすくなり、思い出すのも早くなります。
特に睡眠前に暗記ものをやるのがいいと言われています。③の発展問題から時間が空いてもいいので、これをしっかりやるようにしましょう。
最後に
さて、復習のやり方とタイミングを解説してきましたが、理解できたでしょうか?もう一度ポイントだけ確認します。
復習は
- 授業、ノートを ”人に説明できるくらい” 理解する
- 授業でやった問題や簡単な問題を解く
- 発展問題を解く
- 暗記ものを確認する
そして復習のタイミングは
- 早ければ早い方がいい
- 時間を取ることができない人は週末や期末にやるのもいいけどしっかり時間を取ろう
を意識しましょう。
さて、しっかり頭に入ったでしょうか?勉強には授業も大切ですが、そのあとの行動で理解が深まるということを忘れないでいてくださいね!
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